藤井聡太七段 新人王戦8強 初対戦の八代六段下し“新旧朝日杯王者対決”制す

[ 2018年7月28日 18:58 ]

関西将棋会館で行われた新人王戦3回戦で八代弥六段を破り、8強入りを決めた藤井聡太七段
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 将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(16)が28日、大阪市内の関西将棋会館で行われた新人王戦の3回戦で八代弥六段(24)に132手で勝ち、8強入りを決めた。

 八代とはこれが初手合い。藤井が今年2月に決勝が行われた昨年度の朝日杯将棋オープンで棋戦初優勝を果たしたのは記憶に新しいが、同棋戦の一昨年度の覇者が八代だった。

 序盤でミスが出て、「少し難しくしてしまった」と反省したが、終盤に激しい攻めをかわして“新旧朝日杯王者対決”に勝利。終局後は安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 新人王戦は若手の登竜門とされる棋戦で、参加資格は六段まで。ただ、参加決定時はまだ四段だったため出場できた。ただ、その後、とんとん拍子に七段まで昇段したため来期以降の参戦は不可。そのため、今期が“新人王”の称号を得るラストチャンスとなる。

 本人もそのことを意識しているのか「新人王戦は最後の機会になります」と自ら触れた上で「少しでもいい成績を残せるよう頑張りたい」と力を込めた。前期は佐々木大地四段(23)に敗れた準々決勝(日程未定)では、近藤誠也五段(22)と戦う。

 一方、高校生活初の夏休みに突入したばかりだが、そのことに関する質問にも返答。「少し時間が出来たというのはある。この機会にこれまで以上に将棋に打ち込めたらと思っています」と、夢のタイトル奪取に向けたさらなる棋力アップに貪欲な姿勢をみせた。

 藤井はこの日が16年10月にプロ入りしてから公式戦99局目で通算成績は84勝15敗、今年度13勝3敗。100局目となる次局は31日に行われる順位戦C級1組で西尾明六段(38)と対戦する。

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