幸四郎 京都・南座で11月襲名披露、史上初!親子3代「勧進帳」

[ 2018年7月28日 16:03 ]

親子3代で「勧進帳」の主要3役を演じる(左から)市川染五郎、松本幸四郎、松本白鸚
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 歌舞伎俳優の松本白鸚(75)、松本幸四郎(45)、市川染五郎(13)が11月、約3年ぶりに新装開場する京都・南座の「吉例顔見世興行」で襲名披露を行うことになり28日、同市内で会見を行った。

 高麗屋のお家芸とも言える「勧進帳」(夜の部)の弁慶(幸四郎)、義経(染五郎)、富樫(白鸚)と主要3役を親子3代で務め、幸四郎&染五郎親子が「連獅子」を舞うなど話題の演目がズラリ。松竹によると「勧進帳」を親子3代で演じるのは「資料が残っている限り史上初めて」で幸四郎は「夢のような幸せ」と身を引き締めた。

 また、今回が関西初お目見えとなる染五郎は「地方で1カ月させていただくのは初めての経験ですが、それが京都というのがうれしい」と初々しく語った。

 しかし、父の幸四郎から「連獅子は親子の物語ではありますが、私は踊り比べ“どっちが勝つか”の思いでやっていますので…。ひとつ頑張ってください」と声を掛けられると染五郎は「親獅子が子獅子をガケから落として、這い上がってきたものだけを育てる―というお話ですが、親獅子をガケから突き落とす勢いで頑張ります」と、涼しい表情で“宣戦布告”。会場の爆笑を誘った。

 顔見世興行は「毛抜」「連獅子」「封印切」「鈴ケ森」(昼の部)、「寿曽我対面」「口上」「勧進帳」「雁のたより」(夜の部)で11月1〜25日。

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2018年7月28日のニュース