ポーランド戦44.2%も西野采配、コロンビア戦へ視聴者動かした

[ 2018年6月30日 05:30 ]

<日本・ポーランド>後半、交代出場する前に西野監督(右)から指示を受ける長谷部(撮影・西海健太郎)
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 フジテレビが28日深夜に生中継したサッカーW杯日本―ポーランド戦の平均視聴率が、関東地区で44・2%だったことが29日、ビデオリサーチの調べで分かった。サッカーW杯中継の視聴率では歴代20位。同時間帯にセネガル―コロンビア戦を生放送したNHK総合の平均視聴率は4・5%だったが、日本代表の試合終了直後に瞬間最高の18・6%をマーク。日本代表のパス回しが目立つようになると視聴者がフジからNHKに流れたとみられる。

 フジテレビの視聴率は午後11時のキックオフ時点ですでに44・7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。同32分、川島のスーパーセーブで52・3%、前半終了のホイッスルでは54・0%となり瞬間最高視聴率をマークした。2010年南アフリカ大会以来の決勝トーナメント進出がかかる大一番。平日深夜帯にもかかわらず、好調な滑り出しだった。

 後半がスタートした午前0時3分は46・6%。この後も徐々に数字を上げ、ポーランドにFKで先制を許す直前の同16分には50・9%で、後半の瞬間最高となった。同32分にコロンビアが先制し、速報がフジでも流れると、視聴者の意識はセネガル―コロンビア戦へ。そんな中の同39分、日本代表が武藤に代わって長谷部を投入し、決勝トーナメントへ進むため、時間稼ぎをするパス回しがスタート。フジの視聴率は50・1%から落ち始め、NHKは2・8%から数字を上げていった。

 フジの中継から離れた視聴者が集まったとみられるNHKは、日本戦終了間際には9・0%まで増加。終了直後の午前0時52分には一気に9・6ポイントアップの18・6%を記録。これがセネガル―コロンビア戦の中継の瞬間最高視聴率となった。西野采配により、視聴者が“移動する”という現象が起きた。

 ▼フジテレビ岸原秀治チーフプロデューサー 苦しい試合展開、試合内容だったとはいえ、まずは日本代表の決勝トーナメント進出決定を伝えられたことをうれしく思っています。アジアで唯一16強に進み“新たな歴史”への挑戦権をつかんだサムライブルーを引き続き熱く応援していきたいと思います!

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2018年6月30日のニュース