NHK会長 記者のセクハラ問題に「決して許されるものではない」「NHKに関しては通報窓口が整備」

[ 2018年5月10日 17:33 ]

東京・渋谷区神南のNHK
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 NHKの上田良一会長(68)が10日、東京・渋谷の同局で行われた定例会見に出席。テレビ朝日の女性社員が財務省の福田淳一前事務次官からセクハラ被害を受けていたと訴えている問題に絡み、自局のセクハラ対策についても言及した。

 上田会長は「取材の過程や個人のプライバシーに関わる内容も関わってきますので、NHKの女性記者がセクハラを受けた事実があるか、ないかはお答えは差し控える」と前置きしたうえで、「ハラスメント行為に関しては、個人の尊厳や人格を傷つけるものであって、決して許されるものではないと固く認識している。こうした行為に関しては、職員から通報を受け付ける窓口を社内と社外にそれぞれ設けて、真摯に対応しております。また、協会の取り組みに対して、職員に対して、周知も丁寧に行っていると考えています。ハラスメント防止規定を定め、ハラスメントの防止と働きやすい職場環境の確保に努めております」とした。

 編成局計画管理部の山内昌彦部長は「取材先であっても、ハラスメント行為は決して許されるものではないと認識しております。仮にそういったことがあった場合は組織として、しっかり対応し、取材者を守るということを言うまでもない」と強調。

 ただ、今回の問題を受け、独自で社内調査などを行ったかについては「調査の有無などは、個人のプライバシーに関わる部分もあるので、お答えを差し控える」とコメントせず。「NHKに関しては内部の通報窓口、外部の通報窓口がきちんと整備しているというのがベースにある。そこに入ってきた案件はその都度、対応してきている」と以前から対応は行っていると説明した。

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2018年5月10日のニュース