藤井六段破った井上九段、対戦控える愛弟子に“必勝エール”送る

[ 2018年4月17日 05:30 ]

昨年度の昇段者免状授与式に出席した井上慶太日本将棋連盟常任理事
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 将棋の井上慶太九段(54)が16日、大阪市内の関西将棋会館で行われた昨年度昇段者免状授与式に弟子の稲葉陽八段(29)とともに出席。藤井聡太六段(15)が勝てば七段に昇段する竜王戦ランキング戦5組準決勝(今月末以降)で、対戦する門下の船江恒平六段(30)に“必勝エール”を送った。

 井上は3月末の昨年度最終対局となった王将戦予選で藤井を負かし、世間を驚かせた。弟子の菅井竜也王位(26)、名人戦挑戦者になったこともある稲葉とともに一門で3勝0敗の“藤井キラー”としても名を上げた。

 船江には、藤井との初対戦実現が決まった翌日の14日朝に一門の地元・兵庫県加古川市の道場で会い、「たくさんの報道陣が来る。注目の一戦になるね」と声を掛けたという。愛弟子の棋力については「実力も才能も備えている」と自信たっぷり。勝敗予想についても、五分五分か?と問うと、当然とばかりに「はい」と即答した。

 一方の稲葉は道場で14日に行われた研究会に船江とともに参加。特に与えたアドバイスはないというが、「周りから“負けるな!”と言われ、緊張しているんじゃないかな。ただ、そういうのも燃えるタイプ」とニヤリ。「藤井さんは奇をてらわず、普段通り指すだろうけれど…どうなるか楽しみ」と、一門のプロ棋士4人による対藤井“完全制覇”の報を心待ちにしていた。

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2018年4月17日のニュース