【夢中論】「学生」南果歩 休みのたび“プチ留学” 英語で広がる自分の世界

[ 2018年4月17日 10:30 ]

英語の勉強に夢中な南果歩。アルファベットに囲まれてご満悦!?
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 女優・南果歩(54)のもう一つの肩書は「学生」。数週間の休みが取れるたびに単身渡米し、現地の語学学校で英語を学ぶ。日常を離れてグローバルな学生生活を送ることで、世界を広げ、豊かに生きるヒントを得る。人生の折り返し地点を過ぎ、自分らしい生き方を追求している。

 米国在住の友人宅に居候しながらの学生生活はまさに勉強漬け。朝から学校に行き、授業が終わればクラスメートとスターバックスで宿題をして帰るのが日課だ。毎週金曜は文法、単語、リーディングなど一日中テストがある。現在のレベルは5段階中、真ん中の3。「あ〜覚えられない、あの単語なんだっけって思いながら勉強しています。本当に出来が悪い学生です」

 “プチ留学”を始めたのは昨年春以降。「最初は気分転換にアメリカに行ってたけど、何かしなきゃという気持ちになったんです」

 夫の渡辺謙(58)や息子と米国で生活していた時期があったが、英語力には自信がなかった。「家族で行っていたので家庭内では日本語だし、基本はお母さんとして子供の用事や送迎に終始していたので。英語がしゃべれれば世界中どこでもドキドキしないで行ける。この際英語をちゃんとしゃべりたいと思ったんです」

 昨年は4回、今年は1月にそれぞれ数週間通学。女優をしていることはクラスでは言わず、1人の日本人学生“カホ”として溶け込んでいる。「普通の学生として友達とランチをしたり、ちょっと仕事から離れる。行ける時間は限られているけど、解き放たれるというか一個人になる感覚です。年下の先生もカホと呼ぶし、とてもフランクで心地いいです」

 10代の若者から同年代まで、世界中から大勢の人が集まるスクールライフに刺激を受ける。仲良しは中国人と韓国人、ブラジル人で「年齢もバックグラウンドもさまざま。言葉がおぼつかない分、気の合う、合わないを肌で感じて、友達をつくるのが凄く面白いです」。15年に「マスタレス」でハリウッドデビューしたが、英語は女優業のためではなく自分の世界を広げるため。「仕事で生かすチャンスがあればありがたいけど披露しなくてもいい。自分の中にもう一つ確実にできることが増えれば、もっと自由になるかなと思ってます」

 最新映画「オー・ルーシー!」(28日公開)は、くしくも主人公・節子(寺島しのぶ)が英会話教室に通い始め自分を解き放つ内容。演じたのは姉役だが、節子に共感する部分も多い。「英語と共に節子の窓が開いたように、異文化に触れたり旅に出ると自分の違う一面が出ると思うんです。日常を生きるヒントを旅先で得て、旅をした後の日常の景色はひと味違う。そういうことが私にも必要だったんだと思います」

 息子が大学生になり自分の時間が増え、人生を見つめ直すタイミングで夢中になるものに出合った。「人生の時間割って年代で変わっていくというのを凄く感じますし、人生の折り返しこそが自分らしい生き方を試されるのかなとも思います」

 16年3月11日に乳がんの手術を受けたことも人生観に大きな影響を与えた。定期的に検診を受け、2年目の検診はオールクリア。

 「大病をしたことで体があっての命、命があっての心、心身共に健康であっての仕事だと実感しました。お芝居はどの役でも自分の実人生がフィードバックしてくる。私というフィルターを通して役が生きるので、私自身がクリアで自立していることが役の広がりを持たせる一番の要になると最近思うんです」

 予期せぬ波乱を経験し、歩みの進め方も変わった。「50代は箱根駅伝でいったら復路のスタートを切って、同じ道を走っているのに逆方向から見る景色は全然違うんです。以前は突っ走るのみだったけど、今の景色も十分楽しもうという気持ちになるんですね。そうしないと人生がもったいないぞ、と」。晴れやかな笑顔は充実の証。人生の復路はより豊かになりそうだ。

 ≪最新映画では英語話せない役≫「オー・ルーシー!」は独身で職場では空気のような存在の節子が、英会話教室でイケメン講師に出会って退屈な日常生活を一変させる物語。南が演じたのは節子と共にカリフォルニアを訪れる姉の綾子で、英語が話せない設定。ジョシュ・ハートネット(39)と2人のシーンは、米国在住の平柳敦子監督と日本人が使うボキャブラリーなど意見を出し合い「監督とたくさん話して、シーンを作ったので凄く楽しかったです」と振り返った。私生活では5人姉妹の末っ子。「いまだにお誕生日会を開いてみんなで集まります。5人だと誰かとけんかしても別の姉に話ができるし、年を取ると仲良しグループの組み合わせが変わったり、人数がいるとなかなか面白いです」と笑顔で話した。

 ◆南 果歩(みなみ・かほ)1964年(昭39)1月20日生まれ、兵庫県出身の54歳。84年に映画「伽?子のために」のヒロインにオーディションで抜てきされデビュー。翌年、TBS「五度半さん」でドラマ初出演。90年には映画「螢」「夢見通りの人々」でブルーリボン賞助演女優賞を受賞。15年に「マスタレス」でハリウッド進出。昨年放送されたNHK・BSプレミアムの主演ドラマ「定年女子」が好評を博した。

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