「半分、青い。」松雪泰子「母ちゃんは大丈夫」優しく、強く…ヒロイン支える受け皿に

[ 2018年4月14日 13:00 ]

連続テレビ小説「半分、青い。」でヒロインの母・楡野晴を演じる松雪泰子(C)NHK
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 女優の永野芽郁(18)が主演を務める連続テレビ小説「半分、青い。」(月〜金曜前8・00、NHK総合ほか)で、ヒロイン・楡野鈴愛(にれの・すずめ)の母親・晴(はる)を演じる女優・松雪泰子(45)。誰よりも娘を愛するよき理解者として、ヒロインを温かく包み込むその存在感がスタートから注目を集める。永野に対しても「“どうやっても母ちゃんは大丈夫”という受け皿でいたい」。見つめる目は母親の姿そのものだ。

 ◆本当に家族になっていく…まさにそんな感じ。

 ――初の朝ドラ出演。他の現場と雰囲気は違う?

 「撮影以外でも誰もセットから出ないで、みんなで家族みたいにずっと茶の間で話している。同じセットで撮影していくことはなかなかないので凄く楽しいですし、(歴代の出演者から)家族のようになっていくってお聞きしていましたが、まさにそんな感じで、それがまた新鮮で楽しいです」

 ――脚本は北川悦吏子さん。

 「独特で、これまでの朝ドラとは違うタッチ。北川さんが『朝ドラらしからぬ脚本』とおっしゃられていましたが、演じていてもそういう感覚はあります。鈴愛の物語ですが、母と娘との物語部分も濃く描かれているので、上京した後など、どういう風に関係性が変化していくのか楽しみです。一人の人物を長いスパンで演じるのは面白いですね」

 ――これまで北川さんと接点はあったのか?

 「今回が初めて。クランクインする前に一度お会いして、お話をさせていただきました。当て書き(あらかじめ演者を決め、その人をイメージして脚本を書く)していただいているところが出てきて…『手が大きい』とか。手が大きすぎるがゆえにおにぎりがすごく大きくなるというシーンがあるのですが、これは当て書きです(笑い)」

 ◆滝藤賢一と夫婦役。夫の笑顔に「癒やされます」

 ――夫・宇太郎を演じる滝藤賢一。「松雪さんと一緒のシーンはホッとするし、いないと不安」と話すなど、絶大な信頼を寄せている。

 「私こそ、滝藤さんがいらっしゃらないと晴ができない。私が自由にいろんな球を投げてもどんな球でも素晴らしい角度で、さらに増幅させて返してくださる。私の方が甘えていると思います」

 ――宇太郎とのシーンで印象に残っているところは?

 「晴さんが崩れそうになると、宇太郎さんが必ず笑顔でいてくださる。現場にいるとき、常に滝藤さんご自身もずっと笑顔。悲しいシーンを撮っているときの宇太郎さんの笑顔が印象に残っています。シリアスな局面でも必ず笑顔で“大したことないよ”って言ってくれる。素敵な旦那さんだと思う。そんな宇太郎さんの笑顔は見逃さないでほしいです。すごく癒やされると思います」

 ◆どんな時も“母ちゃんは大丈夫だよ”という受け皿でいたい

 ――事務所の後輩でもある永野の印象は?現場での戦いっぷりはどう映ってるのか。

 「ヒロインが成長していく中で、格闘しながら喜び悲しみ進んでいく。同じように芽郁ちゃんもたくさんのこと、時間を過ごしている。ヒロインは大役。私は母親の役ですけど、できるだけ現場でいられるときは近くにいて支えてあげたいと思っていますし、彼女も懸命に奮闘しながら鈴愛と向き合って一歩一歩進んでいるので、本当に心から応援しています」

 ――永野から相談は?

 「一緒に話し合って“もっとこうした方がいいかもね”“もっとこうしようか”とか。私から提案することもあるし、彼女は彼女の中に世界があって、鈴愛を表現しようとしている。芽郁ちゃんが自由にやる中で、どうやっても母ちゃんは大丈夫よ、自由にやっていいよっていう受け皿でいたい」

 ――永野の魅力とは。ハッとしたり、驚かされたりしたことは?

 「彼女は芯が強い。芯の強さは目の奥にあるんです。鈴愛の信念と彼女の信念がダブって視聴者の方にも伝わってくると思うし、その強さが彼女の魅力かなと思います」

 ――鈴愛を思いやる家族愛も見どころの一つ。晴として視聴者に伝えたいことは。

 「鈴愛は想像力豊かで奇想天外な発想をする子。でも、すごく人をハッピーにしてくれる豊かさを持つ子だから、鈴愛はこの家だから自由にポジティブに成長したんだねって思ってもらえるような、そんなルーツを感じてもらえるような表現をしたいなと思っています」

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