大杉漣さんお別れの会 約1700人が参列 長男・隼平氏「一生懸命最後まで生きていた人だった」

[ 2018年4月14日 16:59 ]

大杉漣さんお別れの会で報道陣の質問に答える息子の大杉隼平さん
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 「ソナチネ」や「HANA―BI」など、北野映画をはじめ、数多くの作品で存在感を示し、2月21日に急性心不全のため亡くなった俳優の大杉漣さん(享年66)のお別れの会「さらば!ゴンタクレ」が14日、東京・青山葬儀所で営まれた。

 ビートたけし(71)をはじめ、俳優の水谷豊(65)、元SMAPの草なぎ剛(43)、稲垣吾郎(44)、テレビ東京「バイプレイヤーズ」で共演した遠藤憲一(56)、田口トモロヲ(60)、松重豊(55)、光石研(56)ら親交があった俳優仲間ら多くの業界関係者が約700人が参列。さらに、約1000人のファンが一般ブースで献花した。

 最後に、遺族を代表して取材に応じた長男で写真家の隼平氏(35)は「本当に多くの方が来てくださって、父も喜んでいると思います」と感謝。大杉さんとの突然の別れを「どうしても信じられない気持ちが先に来てしまって…一つ一つ理解しよう思った」と振り返り、「どこかで父は見守っていてくれると思う」。多くの共演俳優たちが参列したが、「いかに現場に立っていたかというのを、共演者だったり、監督さんの話を聞いてわかった。改めてたくさんの現場に立った人だったなと感じました」と話した。

 遺影は2016年に隼平氏が撮影したもの。「遺影にするために撮ったものではなく、以前撮ったものを遺影にしたんですけど、本来であれば、僕ももう少し父のことが撮りたかった。ちょうど約束したタイミングでもあったので、僕自身も撮りたかったですね」としみじみ。「父ではあるんですけど、どこか親友のような人でもあった。良き友人でもあり、父でもあった人なので、たくさんケンカもして、たくさん笑い合いもした。本当に多くの時間を共有して、過ごしてきたなと思う。なので、普段どおり、撮影しました」と振り返った。

 大杉さんについて「父としてというより、人として本当に尊敬していました。失ってみて、あの人のことがどれだけ好きだったかを痛感した。父との時間が当たり前だったので、亡くなって、あの人の大きさだったり、一生懸命最後まで生きていた人だったと失って、改めて気づいた」。所属事務所の代表取締役でもある大杉さんの妻・弘美さんについては「母は母の思いがあると思うが、やることがたくさんある。その中で、母なりに一生懸命やっていて、もともと父が忙しい時にずっと支えていたのは母だった。母は一生懸命やるべきことをやっています」と弘美さんの思いも代弁した。

 大杉さんが他界した後にオンエアされた日本テレビ「アナザー・スカイ」で大杉さんが話していた「66歳でも希望があります」という言葉を引き合いに「あの言葉は僕の中でも希望になった。希望を持ってこれからも生きていきたい。そこに一生懸命生きてきたあの人の思いが詰まっていると思う。その言葉を胸に、これからも頑張っていきます」と前を向いた。

 ▼主な参列者 ビートたけし、笑福亭鶴瓶、浜田雅功、田山涼成、笹野高史、遠藤憲一、松重豊、光石研、田口トモロヲ、木村佳乃、大森南朋、草なぎ剛、稲垣吾郎、りょう、村上淳、水谷豊、速水もこみち、室井滋、國村隼、高橋克典、竹原ピストル、泉ピン子、尾野真千子、佐野史郎、二階堂ふみ、村田雄浩、要潤、名取裕子、ユースケ・サンタマリア、白竜、ダンカン、瀬戸朝香、北村一輝、鈴木砂羽、松村邦洋、松本明子、安藤なつ、吉田羊、新木優子、勝地涼、TKO木下、吹越満、マギー、森村良子、比嘉愛未、哀川翔、向井理、鶴見辰吾、徳重聡、葉山奨之、木下ほうか、升毅、中村獅童、加藤茶夫妻、鈴木京香、松田龍平、村上信五、生田斗真、山本耕史、椎名桔平、齋藤工(順不同、敬称略)

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