米津玄師“ミリオン”達成 CD出荷30万枚+配信75万ダウンロード

[ 2018年3月20日 06:17 ]

最新曲「Lemon」が“ミリオンセールス”を達成した米津玄師
Photo By 提供写真

 シンガー・ソングライターの米津玄師(27)の最新曲「Lemon」が、CDとデジタル配信を合わせて“ミリオン”セールスを達成した。

 所属レコード会社によると、19日にシングルCDの出荷が30万枚、配信が75万ダウンロードに達した。オリコンのデジタルシングルチャートは同日、統計開始以降初の5週連続1位が確定。これまでテレビの音楽番組では歌ったことがなく、露出が“激レア”な米津が音楽界に新風を巻き起こしている。

 「Lemon」は16日に最終回を迎えた石原さとみ(31)主演のTBSドラマ「アンナチュラル」の主題歌。米津がドラマの脚本を見て書き下ろしたミドルバラードで、CDは14日発売。先行配信された先月12日にはiTunesやレコチョクなどのサイトで21冠を記録するなど、特に配信が好調だ。

 不遇な時代が続いた男性ソロシーンを星野源(37)や三浦大知(30)らが盛り上げる中、10〜20代に支持され台頭してきたのが米津だ。18歳の時、ボーカロイド(音声合成技術)で作った曲をニコニコ動画に投稿。“ネット発”で若者の人気を集め、自身の歌声で5年前にメジャーデビューにした。

 デビュー後はテレビでの露出を控え、自らアニメ動画を手掛けたミュージックビデオがYouTubeで1億回の再生回数に迫るなど、ネット発の活動スタイルを貫く。CDジャケットのイラストも自ら描き、音楽関係者は「クリエーターとしての才覚も若者に神格化されている一因。口コミで人気が広がっている」と説明。繊細で艶のある声に加え、卓越した創作能力も人気だ。

 昨年、NHK関係者が紅白歌合戦初出場を熱望するなど、存在感を高めている。今回の「ミリオン達成」で、名実ともにトップアーティストの仲間入りを果たしそうだ。

 ◆米津 玄師(よねづ・けんし)本名同じ。1991年(平3)3月10日生まれ、徳島県出身の27歳。09年に「ハチ」名義でニコニコ動画にオリジナル曲の投稿をスタート。13年にシングル「サンタマリア」でメジャーデビュー。昨年ヒットしたアニメ映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」の主題歌「打上花火」(歌・DAOKO)を作詞作曲。最新アルバム「BOOTLEG」は今年、CDショップ大賞に選ばれた。

続きを表示

この記事のフォト

2018年3月20日のニュース