急逝受け入れられず…西田敏行が、船越英一郎が思う「大杉漣さんの優しさ」

[ 2018年2月23日 05:30 ]

急逝した大杉漣さん
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 俳優の大杉漣さん(享年66)が急性心不全で亡くなってから一夜明けた22日、芸能界では突然の別れを悲しむ声が相次いだ。俳優仲間の船越英一郎(57)は10日前に番組収録で会ったばかりで「“体に気を付けてね”と僕のことを気遣ってくれていたのに…」としんみり。テレビ東京は大杉さんが出演していたドラマ「バイプレイヤーズ」の放送を継続する意向を示した。

 船越はスポニチ本紙の取材に「つい10日前にお会いしたばかりで、とてもお元気だったので信じられません。しばしぼう然としました」と衝撃の大きさを明かした。21日夜、撮影中のドラマの出演者たちと食事していた時に訃報が飛び込み「漣さんと共演した経験がある人が多かったので、みんなで献杯して思い出を語らいました」と話した。

 04年に始まったテレビ東京のドラマ「刑事吉永誠一 涙の事件簿」シリーズで長年共演。「おしゃれな方でレギュラーのみんなの洋服を選んでくれたり、温泉施設に連れていってくれたり、チームワークを大切にする方。周囲への気遣いがきめこまやかで常にムードメーカーでした」と温かい人柄を明かした。

 22日に放送された日本テレビ「ぐるぐるナインティナイン」の名物コーナー「ゴチになります!」の収録で、12日に共演。現場での様子について「エンジョイしていて、若い出演者にも気さくに声を掛けて、ゴチでもムードメーカーでした」と振り返る。収録後、大杉さんから「ぜひまたご一緒しましょう。楽しみにしてますからね!とにかく体に気を付けてね!」と声を掛けられ、これが最後に交わした言葉となった。「最後まで僕を気遣ってくれていました」と無念さをにじませた。

 昨年公開された映画「アウトレイジ 最終章」で共演した西田敏行(70)は文書で「今となっては人の命の終わりは寿命なんだと自分に言い聞かせるしかありません」とつづり、突然の別れを受け入れられない様子。また、「ご家族にもまた誰にも迷惑はかけませんと言わんばかりの急逝に、貴方(あなた)の他者に対する優しさを感じます。潔い見事なご生涯でした」と悼んだ。

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