フジ社長 長寿番組終了決断は「編成現場からの強い意志表示」

[ 2018年2月23日 16:39 ]

フジテレビ社屋
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 フジテレビの宮内正喜社長(73)が23日、東京・台場の同局で行われた定例社長会見に出席。長寿番組終了の決定は現場からの意思表示だったことを明かした。

 視聴率が長年低迷している同局は今春、大改革を断行。約30年続いた「とんねるずのみなさんのおかげでした」(木曜後9・00)や22年続いた「めちゃ×2イケてるッ!」(土曜8・00)、約6年続いた「おじゃMAP!!」(水曜後7・00)など、看板番組を次々終了し、タイムテーブルの全面的な見直しを進めている。

 宮内社長は「昨年10月、今年の4月、10月、3つの改編でタイムテーブルの改革を行っていくと申し上げている。その中で、もっとも重要なのは4月改編。とにかくより多くの視聴者に観ていただける番組をどれだけ数多く作っていけるかが改編の眼目であります。それに、基づいて改編をしていく」とコメント。多くの長寿番組が終了することには「長寿番組が果たしてくださった役割は、今まで何回か三冠を続けてきた大きな原動力になっていただいた企画であると承知しております」としたうえで「長年続いたおかげで、だんだん視聴者の支持がえられなくなったということと、編成現場から新しい番組、企画に変更したいという強い意志表示があったので、企画を変更するよう指示をした」と説明した。

 編成統括局長の石原隆取締役(57)は「新たな挑戦としてゴールデン、プライムに力を入れていきたい」とし、「長寿番組は長年にわたって、視聴率的にタイムテーブルを支えてくださったと思っているが、それぞれ始まった時は革新的な番組だったと思う。似たような番組ではなく、まったくもって新しい番組だった。だからこそ、視聴者を支持を得て、長年君臨した。後を継ぐ番組も革新的で、新しいフジテレビを担っていくバラエティー番組にしていきたい」と力を込めた。

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2018年2月23日のニュース