原田泰造 俳優としての高評価も「お笑いと俳優の線引きはない」

[ 2018年1月30日 17:00 ]

映画「ミッドナイト・バス」に出演する原田泰造
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 映画「ミッドナイト・バス」(1月27日公開)で元妻と恋人の間で揺れる長距離バス運転手・利一を演じる、原田泰造(47)。お笑いトリオ・ネプチューンのメンバーとしてバラエティ番組のレギュラーを多数抱える一方で、俳優としての評価も高い。当の本人は「お笑いは遊び、俳優業は部活」と無邪気に楽しんでいる。

 「ミッドナイト…」の竹下昌男監督とは、初主演映画『ジャンプ』以来約14年ぶりのタッグ。「人間の感情の揺れ動きを表すのが上手い監督。監督に会うとピシッとするので、まるで先生と生徒」。先生との久しぶりの仕事。少しでも成長の跡を…と、意気込むものだが普段着のままだ。「自分は全然変わっていません。肩の力を抜いた自然体。普段から気張っているわけではないので、それが“俳優”になった瞬間、急に気張っていたらそれこそ恥ずかしい」。

 照れなのか、それともどこまでもあるがままの人なのか…。47歳という年齢にも、外見だけではそう見えない“わからない男”。だからこそ、知りたいし、どういう人物なのか追いかけたくなる。一方で話を聞けば聞くほど、無理に何かの枠にはめる必要がないことにも気が付く。

 俳優を始めたころ「コントと違って、オチのないドラマの演技をするのが凄く恥ずかしかった。お笑い仲間に見られたらどうしようとか気にしたり。その恥ずかしさに慣れるまで時間がかかった」と振り返る。葛藤を超えた先に見えたものは何だったのか。それは、少年時代からの夢だった「なんでもいいからテレビに出たい」という原点。

 原点に戻ると答えはシンプルだった。お笑いとか俳優とかの線引きは必要ではなかった。「いまだに“自分はお笑い芸人だ!”という気負いがないのかも。自分の中で“役者業”とか“芸人業”とか意識して区別することもやめました。仕事ではある一方で、お笑いは遊び、俳優業はその延長の部活という感覚」。遊びや好きでやる部活なら、何も苦にはならない。お笑いの世界の人間が映画に出るとなれば、人によってよそ行きのきれいな服に着替えるかもしれないが、シャツに泥がついていても、ひざをすりむいていても、それが原田泰造。気負わず、普段着のままカメラの前に立つ。

 今回の映画では、長距離バスの運転手役だが「与えられた役柄に徹したいというのが一番。実際に大型自動車免許を3カ月でとりました。大変かなと思ったけれど、やってみたら楽しかった」。

 はたから見れば相当なこだわりと努力も、本人にしてみれば、「遊びの時間やその延長の部活」。遊びがそのまま仕事になり、周囲の評価もしっかりついてきているという好循環。世間の人々からは、憎らしいくらいキラキラ輝いて見える。「お笑いは遊び、俳優業は部活」のスタンスは順調すぎるくらい順調。あと3年で50歳。心境の変化が来るのか、来ないのか。しばらく定点観測したい一人だ。(石井隼人)

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