失踪した母捜す大衆演劇新スター 門戸竜二「1回でいい会いたい」

[ 2017年11月3日 05:30 ]

母親を捜すため本名で活動している大衆演劇のスター、門戸竜二
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 生き別れた母親を捜すため、本名で芸能活動を行っている大衆演劇のスター、門戸竜二(もんど・りゅうじ、48)に注目が集まっている。

 小学5年のとき両親が、門戸ら子供5人をおいて失踪。施設で育った。3年前に名乗り出てきた父とは再会できたが死去。門戸は「母に1回でいいから会っておきたい。立派に育った姿を見せてあげたい」と呼びかけている。

 00年ごろから大衆演劇を志し、主に女形として修業を積んだ。現在は座長も張る花形役者に。長髪のウイッグと派手な衣装で童顔の門戸が踊る映像は、ネット上で「性別不明、年齢不詳」と話題を呼んでいる。

 知名度を上げるために歌手業にも進出。2月に、スポニチOBの音楽評論家、小西良太郎氏のプロデュースを受け「デラシネ」でメジャーデビューした。題名は“根なし草”の意味で、自身の生い立ちがテーマ。口コミで評判が広がっている。

 大衆演劇界の大先輩で、テレビでも引っ張りだこの梅沢富美男(66)も後押し。門戸はかつて梅沢劇団を半年で辞めているが、約4年ほど前、梅沢から連絡し、共演などを持ちかけている。「ずっと見守ってくださっていたようです。“とんでもない親だ。見返してやれ!”という、らしいお言葉を頂いています」と笑う。

 母は生きていれば69歳。「今までは、出てきてくれたらという一心でやってきたが、事情があるなら、せめて手紙でも連絡してほしい。人生の荷物を一緒に背負ってあげたい」と話している。

 ◆門戸 竜二(もんど・りゅうじ)1969年(昭44)3月23日、大阪府生まれの48歳。5人兄弟の次男として生まれ、両親の失踪後は大阪府岸和田市の児童養護施設で暮らす。中学卒業後に上京し芸能活動を始めるが挫折。8年間の会社勤務を経て再び役者の修業を始める。02年に大衆演劇劇団の座長に。11年に退団し独立した。1メートル68、60キロ。

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