「ひよっこ」有村架純 涙の撮了「宝物の日々だった」“異例”の9月ズレ込み

[ 2017年9月4日 18:36 ]

<連続テレビ小説「ひよっこ」撮影終了>撮影終了し、涙する有村架純
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 NHK連続テレビ小説「ひよっこ」(月〜土曜前8・00)が4日、東京・渋谷の同局でクランクアップを迎えた。 ヒロイン・谷田部みね子を演じる女優・有村架純(24)は、最終シーンを撮り終え「谷田部みね子として過ごせた日々は宝物です」と声を震わせた。

 サプライズでこれまでの物語のVTRが流れると、思わず涙を流した有村。約10カ月にわたった収録を振り返り「初めての朝ドラ、わくわくびくびくしながら始まりました。温かい皆さんとこんなに温かい作品をつくれて幸せです。自分一人の頑張りだけでなく皆さんの支えがありました。毎日自分と戦ってきました。でも現場では皆さんがいつも笑ってくれていて、がんばれました。ありがとうございました」と感無量の表情で、共演者やスタッフ、関係者に感謝の気持ちを伝えた。

 完走を見届けた父・実役の沢村一樹から「みねこ、本当に本当によく頑張ったな」、母・美代子役の木村佳乃からも「また落ち着いたらご飯いこうね、大好き」。また、助川時子役の佐久間由衣から「架純ちゃんにたくさんパワーを貰いました。本当に幸せな時間でした。ありがとう。大好きです」と言葉を贈られ、再び涙。放送は30日まで続くが「皆がそれぞれの形で報われていきます。これからも温かく見守っていただければ」と呼びかけた。

 近年のクランクアップ日は16年前期「とと姉ちゃん」(ヒロイン高畑充希)が8月25日、15年前期「まれ」(ヒロイン土屋太鳳)が8月20日、14年前期「花子とアン」(ヒロイン吉高由里子)が8月26日、13年前期「あまちゃん」(ヒロインのん)が8月1日、12年前期「梅ちゃん先生」(ヒロイン堀北真希)が8月24日、11年前期「おひさま」(ヒロイン井上真央)が8月23日、10年前期「ゲゲゲの女房」(ヒロイン松下奈緒)が8月19日。9月にズレ込むのは“異例”となったが、無事に撮り終えた。

 朝ドラ通算96作目。東京五輪が開催された1964年から始まり、東京に出稼ぎに行ったものの行方不明になった父を捜すため、集団就職で上京する谷田部みね子(有村)の姿を描く。脚本は「イグアナの娘」「最後から二番目の恋」などで知られる岡田惠和氏(58)によるオリジナル作品。

 視聴率は序盤こそ苦戦したものの、第11週からヒロインが働く東京・赤坂の洋食屋「すずふり亭」、アパート「あかね荘」が主舞台になり、物語はさらに躍動。第17週からは、みね子と行方不明だった父・実との劇的な再会が描かれたほか、行方不明になっていた2年半、人気女優の川本世津子(菅野美穂)と一緒に暮らしていたことが判明するなど物語の急展開とともに、8月8日放送の第110話で平均視聴率が自己最高の23・7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマーク。以降も常時20%を超えるなど好調に推移している。

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