筒井真理子、園子温作品で初脱ぎ「園さんてチャレンジャーだな」

[ 2017年1月27日 06:37 ]

「アンチポルノ」にカラダを張って演じる筒井真理子(右)左は小谷早弥花
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 女優の筒井真理子(年齢非公表)が28日に公開される園子温監督(55)の映画「ANTIPORNO(アンチポルノ)」で初ヌードを披露する。「淵に立つ」の演技で第71回毎日映画コンクール女優主演賞に輝いた実力派。大物アラフィフの“ひと脱ぎ”に話題沸騰だ。

 昨年、45年ぶりに再起動した日活ロマンポルノの第4弾。虚構と現実のはざまで展開する官能物語は、舞台劇の要素もあり、劇団「第三舞台」出身の筒井にはうってつけ。冨手麻妙(とみて・あみ=22)扮する女流作家のマネジャー役で存在感を見せつける。

 筒井はスポニチ本紙の取材に「園さんが“ぜひ”ということで台本を読ませていただきました。監督の脳の中をうろついているような哲学的な作品と思いました。肌をさらしたりするシーンもあるし…。私で?園さんてチャレンジャーだなって思いました」と笑顔で話した。

 09年のカンヌ国際映画祭に出品され、過激な性描写で物議を醸した「アンチクライスト」(監督ラース・フォン・トリアー)で女優賞を贈られた仏女優シャルロット・ゲンズブール(45)にも言及。「ヨーロッパでは必要があれば裸も当たり前」と力説した。

 ロマンポルノ第1作の「団地妻 昼下がりの情事」(71年)に主演した女優白川和子(69)とは、母娘役で共演した縁がある。「“最初の一滴が大河になった”という白川さんの言葉を(記事で)見つけて久しぶりにお電話すると、“真理子ちゃんが出てくれたことがうれしい”と言ってくださった」と明かした。

 覚悟を決め、東京・調布の日活撮影所の鳥居をくぐる時に手を合わせてからスタジオに入ったという筒井は「女性も男性も、老いも若きも、まっさらな気持ちで見てもらいたい」と熱く語った。

 ▽日活ロマンポルノ・リブートプロジェクト カルト的名作「団地妻 昼下がりの情事」「色暦大奥秘話」の上映から昨年11月20日でちょうど45周年を迎えたのを機に日活が再び起動させたプロジェクト。「10分に1回の絡み」などの一定ルールの下で、日本映画界をリードする5人の監督(行定勲、塩田明彦、白石和彌、園子温、中田秀夫)が第一波を手掛けた。行定作品「ジムノペディに乱れる」に主演した岡村いずみ(27)がブルーリボン賞新人賞を受賞するなど注目を集めている。

 ◆筒井 真理子(つつい・まりこ)山梨県甲府市出身。早大在学中に鴻上尚史主宰の劇団「第三舞台」で活動。卒業後は分野を問わず活躍。16年公開の「淵に立つ」で毎日映画コンクールをはじめ数々の主演賞を受賞。園子温作品には「希望の国」(12年)などに出演。NHK連続テレビ小説「花子とアン」(14年)でお茶の間での人気もさらった。

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