中村吉右衛門 持論「いつの世でも恨みを晴らしたいという気持ちはわくもの」

[ 2017年1月27日 19:12 ]

国立劇場の3月公演「伊賀越道中双六」に出演する歌舞伎俳優(左から)尾上菊之助、中村又五郎、中村歌六、中村吉右衛門、中村東蔵、中村雀右衛門、中村錦之助
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 歌舞伎俳優の中村吉右衛門(72)が27日、都内で行われた東京・国立劇場の3月歌舞伎公演「伊賀越道中双六(いがごえどうちゅうすごろく)」(3月4〜27日)の記者発表会に出席した。

 200年以上前に上演された作品で「忠臣蔵」などと並んで仇討ち物の傑作と呼ばれている。同劇場では2014年に同じキャストで上演しており、3年ぶりの再演となる。

 仇討ちをテーマにした作品が時代が変わっても人気が落ちない理由について、吉右衛門は「いつの世でも人間の心の中には、恨みを晴らしたいという気持ちはわくもの。実際に実行はできなくても、舞台を見てスッキリしたいという思いはあるのかもしれません」と持論を披露した。

 共演者のほとんどが自分よりも年下なのは少し気になる様子。「周囲は駿馬ばかりで大変。本当は種馬になりたいのですが、とりあえず優勝はしないまでもゴールまではたどり着きたい」と競馬に例えて、1カ月の長丁場を乗り切る決意を語っていた。

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2017年1月27日のニュース