藤原竜也&鈴木京香で「人間の証明」ドラマ化 テレ朝が今春放送

[ 2017年1月27日 05:30 ]

テレビ朝日のスペシャルドラマ「人間の証明」で共演する藤原竜也と鈴木京香
Photo By 提供写真

 テレビ朝日が作家・森村誠一氏(84)の名作ミステリー小説「人間の証明」を俳優・藤原竜也(34)と女優・鈴木京香(48)の共演でスペシャルドラマ化し、今春放送する。

 小説は1976年に出版され、翌77年に故・松田優作さん、岡田茉莉子(84)の共演で映画化されて大ヒット。作品に登場する「母さん、僕のあの帽子、どうしたでしょうね?」という西条八十(さいじょう・やそ)の詩や、この詩を英訳して故ジョー山中さんが歌った主題歌も大きな話題を呼んだ。

 同局の船津浩一プロデューサーは「2年も前から、骨太の人間ドラマとして“人間の証明”をやりたいと考えていた」と説明。配役について「藤原さんは演技派で、内に秘めたものが役柄にぴったり。京香さんは華やかさがあり、優しさを持ちながら強く生きる役柄にぴったり」と話した。

 04年には、時代設定を現代にした連続ドラマも放送されたが、今回は原作通り70年代の設定。山中さんが歌った主題歌をどうするかは現時点で未定なものの、西条八十の詩は今回のドラマでも物語の重要なポイントとなる。

 主演の藤原はかつて松田さんが演じた役に「本心を言えば、やりづらい」と明かしつつ「(松田さんの長男の)松田龍平に“なんでオレじゃないんだ!?”と思わせるような作品にしたい」と意欲満々。共演の鈴木は岡田が演じた役に「女優だったら誰もがやりたい役。前の映画を見ていない人も多くなっているので、こういう作品があるということを知っていただきたい」と話した。

 2人の共演は04年のNHK大河ドラマ「新選組!」以来。藤原は鈴木について「一緒に仕事がしたいと思わせてくれる人」、鈴木は藤原について「舞台、映像の両方で魅力と実力を発揮している人」とそれぞれ称賛。新たな魅力を秘めた「人間の証明」が間もなく誕生する。

 ▽人間の証明 舞台は1974年の東京。有名美容家(原作・映画ではファッションデザイナー)の八杉恭子(鈴木京香)がパーティーを開くホテルのエレベーターの中で、ナイフで刺された黒人青年が絶命する。警視庁の所轄の刑事・棟居弘一良(藤原竜也)らが捜査を開始。青年の名前はジョニー・ヘイワードと判明するが、死ぬ間際に「ストウハ」という謎の言葉を残していた。

続きを表示

2017年1月27日のニュース