生田斗真 トランスジェンダー役の主演映画引っ提げいざベルリン「すごく興味ある」

[ 2017年1月18日 20:33 ]

映画「彼らが本気で編むときは、」の完成披露試写会に出席した(前列左から)柿原りんか、桐谷健太(後列左から)ミムラ、荻上直子監督
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 俳優の生田斗真(32)がトランスジェンダー役に挑んだ主演映画「彼らが本気で編むときは、」(監督荻上直子、2月25日公開)の完成披露試写会が18日、都内で行われ、2月9日に開幕する第67回ベルリン国際映画祭に出品されることが発表された。

 作家性の強い作品が並ぶ「パノラマ」、ティーンエイジャー向けの作品が中心の「ジェネレーション」の2部門でのダブル選出。共演の桐谷健太(36)、柿原りんか(12)、荻上監督とともに上映に合わせ現地入りする予定の生田は、「海外の方にどういうふうに受け止めてもらえるか、すごく興味があります」と期待に胸を膨らませた。

 性適合手術を受けた女性という難役に挑み、「発声、所作、何よりも女性の気持ちになることは考えたこともなかった。俳優人生の中で最も苦労した役」としみじみ。それでも、オリジナル脚本で5年ぶりの新作となった荻上監督の思いを意気に感じ「監督の思いのひとつひとつが文字に宿っているような台本だった。その本気を本気で受け止めなきゃという思いだった。はっきり言って傑作です」と声高らかにアピールした。

 恋人役を務めた桐谷も、「最初はすごく苦労したと思うが、斗真が日に日に美しくなっていくのがうれしかった。チューもしたしな」と絶賛。桐谷のめいで、生田に愛情を注がれる役どころの柿原も、「見とれてしまうくらいきれいで、すべてを包み込むような優しいお姉さんでした」とゾッコンの様子だった。

 対する生田は、「10代から芝居をやって、いつかは父親役もやるだろうと思っていたけれど、先にママ役とは思ってもみなかった」と照れ笑い。そして、「りんかがかわいくていとおしくて、ギュって抱きしめた時は感じたことのない胸の痛みがあった。これが母性なのかという、不思議な気持ちになった」と満足げに振り返っていた。

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2017年1月18日のニュース