谷川将棋連盟会長、辞任を発表 ソフト不正疑惑で引責「三浦九段に対しての誠意」

[ 2017年1月18日 11:44 ]

第63期王将戦第1局前夜祭で日本将棋連盟会長としてあいさつする谷川浩司氏
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 日本将棋連盟の谷川浩司会長(54)が辞任することが18日、分かった。日本将棋連盟が発表した。18日15時から記者会見を開く。三浦弘行九段(42)がコンピューターソフトの不正使用疑惑を指摘され、その後、不正の証拠はないと認められた一連の騒動の責任を取った。

 谷川会長は「この度、会長を辞任させていただくことと致しました」と辞任することを発表。「三浦弘行九段に誠意をお伝えするのは、会長が辞任するのが一番、という結論に至りました」とした。

 また「昨年の十月以降、対応に苦慮する中で心身ともに不調をきたすようになってしまいました」と自身の体調不良も明かし「このような状況の中で責任ある立場を続けるのは、将棋連盟にも迷惑がかかると考えました」と悔しさをにじませた。

 以下、谷川会長のコメント。

 謹んでご報告申し上げます。この度、会長を辞任させていただくことと致しました。

 第三者調査委員会から報告書を頂き、年末年始をはさんでいろいろと考えた結果、将棋ファンの皆様、主催者・協賛社の皆様、そして三浦弘行九段に誠意をお伝えするのは、会長が辞任するのが一番、という結論に至りました。加えて、昨年の十月以降、対応に苦慮する中で心身ともに不調をきたすようになってしまいました。このような状況の中で責任ある立場を続けるのは、将棋連盟にも迷惑がかかると考えました。専務時代を含めると約五年半、お世話になりました皆様には申し訳ありませんが、ご理解いただければと思います。なお、空白期間を作ることはできませんので、新しい会長が決定するまでの期間は務めさせていただきますことをご了承ください。関係者の皆様、将棋ファンの皆様にご迷惑をおかけしましたことをあらためて深くお詫び申し上げます。

平成29年1月18日

谷川浩司

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