早くも夏枯れ?夏ドラマは各局寂しい出足に…初回トップ12・4%

[ 2016年7月24日 11:50 ]

日本テレビ「家売るオンナ」の主演を務める北川景子

 7月スタートの民放連続ドラマ14作品(ゴールデンタイム=午後7~10時、プライムタイム=午後7~11時)が出揃った。初回の平均視聴率トップは日本テレビ「家売るオンナ」(水曜後10・00)で12・4%。15%に届かない寂しい出足となった。(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区)

 在宅率が下がり、一般的に数字が取りにくいとされる夏ドラマだが、そのクールの初回トップが15%未満だったのは2015年1月期の14・8%(フジテレビ「デート~恋とはどんなものかしら~」)以来。14年1月期以降としては最低となった。

 14年1月期以降、各クールの初回トップを見ると

 14年 1月=18・9%=TBS「S―最後の警官―」(日曜後9・00)
 14年 4月=17・2%=日本テレビ「花咲舞が黙ってない」(水曜後10・00)
 14年 7月=26・5%=フジテレビ「HERO」(月曜後9・00)
 14年10月=21・3%=テレビ朝日「ドクターX」(木曜後9・00)
 15年 1月=14・8%=フジテレビ「デート~恋とはどんなものかしら~」(月曜後9・00)
 15年 4月=16・7%=テレビ朝日「アイムホーム」(木曜後9・00)
 15年 7月=16・9%=日本テレビ「デスノート」(日曜後10・30)
 15年10月=18・4%=テレビ朝日「相棒season14」(水曜後9・00)
 16年 1月=17・1%=テレビ朝日「スペシャリスト」(木曜後9・00)
 16年 4月=15・5%=TBS「99・9―刑事専門弁護士―」(日曜後9・00)
 16年 7月=12・4%=日本テレビ「家売るオンナ」(水曜後10・00)

 今クールの“不作ぶり”が分かる。録画機器の進歩、スマートフォンやタブレット端末の普及など、テレビの視聴スタイルが劇的に変化。テレビ離れも叫ばれて久しい。今期は、このまま“夏枯れ”してしまうのか?

 ただ、全体を見ると、今期は14作品のうち、初回2桁が8本。“夏枯れ”した昨年7月期(初回2桁6本、1桁9本)に比べると、今後の望みはあると言え、第2話以降が勝負。テレビ朝日「はじめまして、愛しています。」(木曜後9・00)が初回10・0%→第2話11・4%、TBS日曜劇場「仰げば尊し」が初回11・4%→第2話11・7%、フジテレビ「好きな人がいること」(月曜後9・00)が初回10・1%→第2話10・4%と数字を上げた。各局の奮闘に期待したい。
 
【7月スタートの民放連続ドラマ初回視聴率ランキング】(ビデオリサーチ調べ、関東地区)
(1)12・4%=日本テレビ「家売るオンナ」(水曜後10・00)
(2)11・6%=テレビ朝日「女たちの特捜最前線」(木曜後8・00)
(3)11・4%=TBS「仰げば尊し」(日曜後9・00)
(4)10・8%=テレビ朝日「刑事7人」(水曜後9・00)
(5)10・7%=日本テレビ「そして、誰もいなくなった」(日曜後10・30)
(6)10・2%=フジテレビ「営業部長 吉良奈津子」(木曜後10・00)
(7)10・1%=フジテレビ「好きな人がいること」(月曜後9・00)
(8)10・0%=テレビ朝日「はじめまして、愛しています。」(木曜後9・00)
(9)9・6%=フジテレビ「ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子」(火曜後10・00)
(10)9・4%=日本テレビ「時をかける少女」(土曜後9・00)
(11)9・3%=TBS「せいせいするほど、愛してる」(火曜後10・00)
(12)6・5%=フジテレビ「HOPE~期待ゼロの新入社員~」(日曜後9・00)
(13)6・4%=TBS「神の舌を持つ男」(金曜後10・00)
(14)4・7%=テレビ東京「ヤッさん~築地初!おいしい事件簿~」(金曜後8・00)

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2016年7月24日のニュース