葉加瀬太郎 ハイヒールも溶けたステージ 情熱大陸ライブは「体力勝負」

[ 2016年7月24日 11:20 ]

インタビューに答える葉加瀬太郎

 バイオリニストの葉加瀬太郎(48)が立ち上げた野外フェス「情熱大陸ライブ」が今夏15回目を迎える。今年は30日、大阪・万博記念公園もみじ川芝生広場(東京は8月27日、夢の島公園陸上競技場)での開催。衰えない音楽活動を支える心境の変化、大阪人ならではの夢も語った。

 現代人にクラシック音楽を思い出させた活力そのものだ。2002年、大阪では葉加瀬ら計4組で始めたライブが今年12組へ。そして15回目を迎える。

 「過去14年続けられた幸せ、15回目、それ以降へのプレッシャー全部あります」。4歳から15歳までを過ごした大阪府吹田市。自転車でも通えたご近所での晴れ舞台を見据え、「体力勝負ですね」と自戒するように話した。

 昨年8月1日午後2時のステージ上は気温48・6度。柴田淳(39)のハイヒールはゴム底が溶けて床からはがれなくなった。

 歌にバイオリン。そのコラボが醍醐味(だいごみ)だけにホスト役としても共演を求められれば応じる以外ない。「諸先輩方も多く断れない。スタッフも止めない」と苦笑する。

 セリーヌ・ディオン(48)のワールドツアーに同行して世界的知見を広めたのが20代。生活拠点をロンドンへ移してもう9年になる。タレント高田万由子(45)との間に2児。「明日はフランス、次の日スペイン。人と会う1時間のために3時間かけて行く」。2月14日、サッカーG大阪の新本拠地、市立吹田スタジアムのこけら落としには国歌演奏のためロンドンから20時間かけてやってきた。精いっぱいためて弾いた、70秒のために。まさにセレブな日々と対照的な精神生活をここ5年送るという。

 ◆葉加瀬 太郎(はかせ・たろう)1968年(昭43)1月23日、大阪府吹田市出身の48歳。90年、「KRYZLER&KOMPANY」のバイオリニストでデビュー。96年の解散後、ソロ活動開始。2013年、自身初のワールドツアーを米国、ドイツなど4カ国44公演。高田とは1999年3月に結婚し1男1女。プレミアリーグのアーセナルファン。

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2016年7月24日のニュース