小倉智昭氏、師匠に感謝「媒酌人やらない巨泉さんがやってくれた」

[ 2016年7月20日 15:17 ]

大橋巨泉さん

 キャスターの小倉智昭氏(69)が師と仰いだ大橋巨泉さん(享年82)を偲ぶコメントを20日、発表。「まだまだ巨泉さんには到達できません。40年間、いままでありがとうございました」とメッセージを送った。

 コメントは以下の通り。

 先週の金曜日に、大橋巨泉さんが急性呼吸不全のため82歳で、亡くなったことを聞きました。覚悟はしていたのですが、私は、相当、うろたえました。巨泉さんは、私の師匠でしたし、恩人でもありました。まさか、こんなに早く、巨泉さんとお別れする日が来るとは、思いませんでした。

 おととい営まれた、お通夜で最後のお別れをしてきたのですが、巨泉さんの身体は細くなり、昔の面影はなくなっていました。本当に最後ですから、「長年、ありがとうございました」と、お礼を言って、巨泉さんに話しかけてきました。

 あの、いろいろ口うるさい巨泉さんが、死が近づくにつれ、最後の方は「ありがとう。ありがとう。」としか、言わなくなっていました。

 亡くなる直前、奥さまの寿々子さんによると、巨泉さんは、言葉が出なくなり、そうしたら、自らの手を見せて、指を折り曲げ、3と9で「サンキュー」って、感謝を表したと言います。

 私は、40年前の夏、巨泉さんに競馬場で声かけてもらいました。それがきっかけとなり、大橋巨泉事務所の所属タレントになりました。私にとって、「大橋巨泉」という存在は、雲の上の人ですから、話したこともありませんでした。でも、「小倉君、僕と一緒に競馬の仕事やんないか?」って、声をかけられて…。実は、私が初めての“愛弟子”でした。

 あの時、巨泉さんが私に声をかけてくれなければ、今の私は、ありません。

 結婚式の媒酌人をやらない、巨泉さんが、私たち夫婦の媒酌人は、やってくれました。

 東京中野区に、焼肉店をオープンさせた時も、巨泉さんは、店に来て、「お前はバカだ」っていいながら、「お前、将来、生活に困ったら、焼肉店とか、ラーメン店に住むのか?家くらい持てよ」と、巨泉さんならではの言葉で応援をしてくれました。

 亡くなって数日経ちますが、私の中に巨泉さんが居ればありがたいと感じています。師弟関係だから、まだまだ巨泉さんには到達できません。

 40年間、いままで、ありがとうございました。

株式会社オーケープロダクション
小倉智昭

続きを表示

2016年7月20日のニュース