勢い加速の「エビ中」10代後半になったメンバー飛躍の理由とは

[ 2016年5月24日 08:40 ]

私立恵比寿中学

 「エビ中」の愛称で人気の8人組女性アイドルグループ「私立恵比寿中学」の勢いが加速している。

 先月23日、千葉・市原市市民会館で行った全国ツアーの初日公演。メンバーの廣田あいか(17)が「盛り上がる準備はできてますか!?」と叫ぶと、客席を埋めた約1500人のファンは大歓声。昨年末から突発性難聴のためライブ活動を控えていた柏木ひなた(17)が約4カ月ぶりに復帰し、8人そろってのステージになったこともあって大いに盛り上がった。この公演の模様は配信サービスで生中継され、100万人もの人々が視聴した。

 今回の全国ツアーは13都市で15公演を行い、3万5000人を動員。グループ史上最大規模になる。先月20日にリリースした3作目のアルバム「穴空(アナーキー)」も4万2000枚を記録し、グループ最高を更新している。

 エビ中は2010年4月に中学生メンバーで結成され、「キングオブ学芸会」をキャッチフレーズに活動。同じ芸能事務所に所属する「ももいろクローバーZ」ばりの全力感あふれるパフォーマンスを武器にファンを獲得してきた。ただ「中学」をコンセプトにしながら、メンバーの多くが10代後半に。人気面では「ももクロの後輩グループ」の枠を超えられない中、どう活動を展開していくのか注目されていた。

 グループ飛躍のきっかけになったのは、ソロ活動を充実させたことだった。中山莉子(15)や松野莉奈(17)が雑誌のファッションモデル、真山りか(19)がアニメ声優やアニソン歌手、柏木がラジオ番組のMCなど、8人のメンバー全員がレギュラーの仕事を獲得。それぞれが多彩な分野で活動することで、グループの知名度を広げることに成功。同世代の女性をターゲットにした媒体での仕事が増えたこともあって、男性だけでなく若い女性ファンを獲得することもできた。

 メディア露出も着々と増やしている。今年のプロ野球「日本生命 セパ交流戦」のイメージキャラクターに起用されたほか、「サークルKサンクス」「クレアラシル」などと広告契約。契約数は計6本で、成長途上のアイドルとしては異例の数が好感度の高さと業界の期待を証明している。

 目標に掲げるのはNHK紅白歌合戦出場。群雄割拠するアイドル戦国時代の中から、抜け出せるか注目される。

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2016年5月24日のニュース