さんま世界を笑わす!企画プロデュースのドラマ、200カ国配信

[ 2016年5月24日 05:55 ]

吉本興業創業100周年特別興行「伝説の一日 さんまの駐在さん」で共演したさんまとジミー大西(左)(2012年4月8日、なんばグランド花月)

 明石家さんま(60)が、企画プロデュースするコメディードラマ「JIMMY」で世界進出を果たすことになった。「やってる!やってる!」のギャグで知られるお笑い芸人、ジミー大西(52)の半生を描く。制作は、ピース又吉直樹(35)の芥川賞受賞作「火花」をドラマ化し、6月3日より世界190カ国で配信する動画サービスの最大手「ネットフリックス」。今夏から撮影に入り、来春に200カ国での配信を予定している。

 ネットフリックス側から約1年前に「さんまさんでオリジナル作品を作りたい」との依頼があり実現した。

 さんまが主人公に選んだジミーは、ダウンタウンと同期で劇場の進行係として芸人人生をスタート。ジミーに注目したさんまの勧めもあり、1983年にぼんちおさむ(63)に弟子入り。2年後に上京し、さんまの運転手を務めながら、天然ボケのキャラクターでブレークした。96年には画家に転向。芸術家の故岡本太郎さんも認めた才能を開花させた。

 関係者が「野生のゴリラと同じ本能で生きている気がする」と語るジミーは、ワイパーの動きを見続けて催眠術にかかった状態になり、運転中に寝そうになるなど仰天の逸話に事欠かない。「ジミーちゃんやってる?」と聞かれて「やってる!やってる!」と言い返す持ちネタも、覚えるまでに1年かかったという。

 ドラマは80年代を舞台にした青春物語の側面もあるが、これら爆笑エピソードもふんだんに盛り込まれる。さんまとジミーを知る関係者は「さんまさんとの出会いも、ジミーさんが不始末をしてなんば花月の階段にヒモでくくり付けられているところを助けられたというもの。出会いからして変」と話し、物語の展開に期待を寄せる。

 ドラマは1話各50分ほどで全8話を予定。配役は未定で、さんまとジミーがナビゲーター役として毎回ドラマに登場することを検討している。制作サイドは「実話とは信じ難いジミーさんの人間離れしたエピソードの数々。日本の笑いが世界にどう届くのかワクワクしています」と期待。海を渡るお笑い怪獣と天然芸人の“師弟の絆”に注目が集まる。

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2016年5月24日のニュース