「ヤバ妻」も好演!高橋一生、評価に動じない強さ「ひるんだらおしまい」

[ 2016年5月24日 06:00 ]

「僕のヤバイ妻」に出演する高橋一生(C)カンテレ

 確かな演技力でどの作品でも存在感を放つ俳優の高橋一生(35)がフジテレビ「僕のヤバイ妻」(火曜後10・00)で、またも印象的なキャラクターを好演している。

 同局「ストロベリーナイト」「ようこそ、わが家へ」などで知られる黒岩勉氏が書き下ろしたオリジナル脚本。資産家の妻・真理亜(木村佳乃)の出資でカフェを開業した主人公・望月幸平(伊藤英明)が、愛人・北里杏南(相武紗季)とともに妻殺害をたくらむが、妻は何者かに誘拐される。事件をめぐり、主人公が追い込まれる中、妻の恐るべき素顔が徐々に浮かび上がる。木村の“怪演”などが反響を呼んでいる。

 高橋が演じるのは、主人公夫婦の隣人・鯨井和樹。殺人事件現場に謎の傍観者として現れたり、年上の妻・有希(キムラ緑子)の「ごめんなさい、先月の振り込み遅れちゃってて」という2人の関係を暗示するようなセリフには悲しげな笑顔で応じるなど、陰のある役柄。

 「サスペンスとしても人間の悪しき部分がちゃんと作りこまれて描かれているので、毎回頂く脚本をおもしろいなと思いながら読んでいます。『高橋が出るから何かあるだろう』と思っていただけたら、うれしいです」

 24日放送の第6話で、和樹は主人公の愛人・杏南に急接近。鯨井夫妻が物語のカギを握るとインターネット上で話題になっている。

 「キムラ緑子さんはキュートで、ものすごくかわいいから好きです。『あの夫婦なら何かしてくれるかも』と思っていただけたら、ありがたいです」としながら「ただ僕自身はインターネットの評判とか見ないんですよ」と告白。「僕は影響されやすいし、ひるんでしまったら、おしまいだと思います。『これは悪いって評価だから、別のことやってみよう』と思うんじゃなくて、何とか踏ん張って、やりたいことを通して演じるのが発信する側の仕事だと思います。特に俳優はそれをすごく意識しないといけないと思います」と仕事観を明かした。俳優としての芯の強さがにじむ。

 昨年7月クールのテレビ朝日「民王」で演じた秘書・貝原茂平役が好評。今年4月には貝原が主役の「民王スピンオフ~恋する総裁選~」が放送された。中堅きっての演技派としてテレビ、映画、舞台とオファーが絶えない。今作の後は映画「シン・ゴジラ」(7月29日公開)や舞台「レディエント・バーミン」(7月12日初日、東京・シアタートラム)などが控える。

 今後の役者業については「現実の世界は毎日更新されていくし、ウソのようなことも現実に起こります。だから『これはウソだろ』と視聴者に言わせたら、おしまい。役者として役をどうやって自分の腑(ふ)に落としていくかが俳優の力量だと思います」と覚悟を示した。

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2016年5月24日のニュース