藤原竜也弔辞全文「本当に最高の演劇人生をありがとうございました」

[ 2016年5月17日 05:30 ]

報道陣の質問に答える藤原竜也
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蜷川幸雄さん葬儀・告別式

(5月16日 東京・青山葬儀所)
 【弔辞全文】その涙は嘘(うそ)っぱちだろって怒られそうですけど。短く言ったら長く言えと怒られ、長くしゃべろうとすれば、つまらないから短くしろって怒られそうですけど。まさか僕が今日ここに立つことになろうとは想像すらしてませんでしたよ。最後の稽古というかね、言葉で…蜷川さん、弔辞。

 5月11日、病室でお会いした時間が最後になってしまうとは。先日、公園で一人、ハムレットの稽古の録音テープを聞き返してみましたよ。恐ろしいほどのダメ出しの数でした。瞬間にして心が折れました。「俺のダメ出しで、お前に伝えたいことはほぼ言った。今は全て分かろうとしなくても、いずれ理解できる時が来るから」と。「そしたら少しは楽になるから。アジアの小さな島国のちっちゃい俳優にはなるな。もっと苦しめ。泥水に顔を突っ込んで、もがいて、苦しんで、本当にどうしようもなくなった時に手を挙げろ。その手を必ず俺が引っ張ってやるから」と。蜷川さん、そう言ってましたよ。

 蜷川さん、悔しいでしょう。悔しくて泣けてくるでしょう。僕らも同じですよ。もっと一緒にいたかったし、仕事がしたかったです。

 こんなにもたくさんの先輩方、同志の方々が来てますね。蜷川さんからの直接の声はもう心の中でしか聞けませんけれども、蜷川さんの思いをここにいるみんなでしっかりと受け継いで頑張っていきたいと思います。気を抜いたら、バカな仕事をしたら、怒ってください。

 1997年にあなたは僕を生みました。くしくも昨日は僕の誕生日でした。19年間、苦しくも…まあ、ほぼ憎しみしかないですけど、蜷川さんに対しては。本当に最高の演劇人生をありがとうございました。蜷川さん、それじゃ、また。

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