「東宝シンデレラ」応募年齢引き下げのワケ 美少女の原石獲得狙う

[ 2016年3月3日 10:30 ]

長澤まさみによる東宝シンデレラオーディションの告知ポスター

 女優の沢口靖子(50)や長澤まさみ(28)らを輩出した「東宝シンデレラオーディション」が今年開催されることが発表された。沢口がグランプリを受賞した第1回(84年)から30年以上の歴史があるオーディションだ。

 8回目となる今回の特色の一つは、応募年齢が前回(11年)の10歳を下回り、同オーディションでは最年少の9歳から可能になったこと。前回のグランプリは、当時10歳だった上白石萌歌。沢口は18歳、長澤は12歳だったことと比べても、年々低年齢化が進んでいる。

 この理由について、東宝取締役で同オーディション実行委員長の市川南氏は「AKB48などアイドルも人気で、オーディション自体が多い。年頃のかわいい子はそちらの方にいってしまうので、年齢を下げていくしかなかった」と明かした。

 9歳は小学校中学年。実行委員会関係者は「あまりにも幼すぎては成長の過程で顔立ちがどう変わるか分からない。小学4年生くらいになると、だいたい顔立ちが決まってくる」と説明する。他のオーディションに先手を打って、美少女の原石を獲得しようという考えだ。

 さらに、これまでは書類審査の通過者が面接審査に進むという流れだったが、今回はインターネット上のみで応募を受け付け、札幌、仙台、東京、金沢、名古屋、大阪、広島、松山、福岡、沖縄の10都市で応募者全員と面接を実施する予定。沖縄で選考会を行うのも初めてだ。

 前回(4万4120人)と同程度かそれ以上の応募が見込まれ、相当大規模な面接を行うことになる。実行委員会サイドは「大変になることは目に見えている」としながら、「写真だけでは分からない魅力がある。とにかく全員に会ってみようということになった」と力の入れようを明かした。

 審査員は東宝のヒット作を手掛けるプロデューサー陣が名前を連ね、長澤のほか、東宝芸能所属の高嶋政宏、高嶋政伸らも審査に協力する。グランプリは来年撮影予定の東宝製作映画でのデビューが約束されており、「映画に映える女優になれる人を選びたい」(市川氏)と次世代の看板女優発掘に社を挙げて臨む。

 グランプリだけでなく、集英社の雑誌でモデルデビューできる「集英社賞」、東宝製作アニメの主題歌を務める「アーティスト賞」も設け、さまざまなフォールドで活躍できる未来のスターを見いだす意向だ。

 応募は5日から特設サイトなどでスタート。11月上旬に行われる“決戦”で、どんなシンデレラが誕生するか!?(記者コラム)

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2016年3月3日のニュース