元キンコメ高橋被告 盗んだ制服自慰のオカズ「女子高生の姿を空想」

[ 2016年3月3日 05:30 ]

初公判を終え警察署に戻った高橋健一被告(左)(画像は一部加工)

 高校から女子生徒の制服などを盗んだとして建造物侵入と窃盗の罪に問われた元人気お笑いコンビ「キングオブコメディ」の高橋健一被告(44)=東京都大田区=の初公判が2日、東京地裁で開かれ、高橋被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。検察側は「(盗んだ)制服を見ながら自慰行為をしたり、女子高生の姿を空想していた」と指摘した。

 白いシャツにスーツ姿、ノーネクタイの高橋被告は入廷してすぐに傍聴席へ90度近い角度で深々と一礼。顔色は青白く、逮捕前よりやせ細った印象だった。

 菅原暁裁判官から職業を聞かれ「現在無職です」と弱々しく返答。起訴内容について「間違いありません」と消え入りそうな、かすれた声で認め、頭を下げた。着席時は背中を丸め、視線を落としたまま。今野浩喜(37)とコンビを組み、コント日本一を競う「キングオブコント2010」で優勝した時の輝きは完全に消え去っていた。

 検察側は冒頭陳述で「約20年前から高校に忍び込んでは女子生徒の制服を盗んでいた」と指摘。追起訴に向け捜査を続けていると明らかにした。

 検察側が読み上げた供述調書の内容によると、被告は「盗んだ制服を見ながら自慰行為をしたり、女子高生の姿を空想していた」と述べていた。制服だけでなく、上履きや靴を盗んでおり、その理由を「一式そろえるため」と説明し、1つの現場で盗んだものを1枚のビニール袋にまとめていたとした。

 起訴状によると、14年12月、東京都江東区の高校に玄関から侵入し4階の教室に忍び込んで女子生徒のブレザーなど44点(24万2900円相当)を盗んだほか、昨年4月に世田谷区の高校の体育館にある女子更衣室に侵入し、女子生徒のブレザーなど25点(3万7700円相当)を盗んだ。

 高橋被告の自宅からは都内や埼玉、神奈川県の50~60校のものとみられる制服など約600点が押収されており、それらは大型のポリ袋約70袋に入っていた。

 被告の弁護人は閉廷後、「本人は非常に反省している。普段の様子は公判で見ていたとおり」と語った。

 15年12月の逮捕後、所属していた芸能事務所「プロダクション人力舎」に契約を解除され、今野とのコンビは解散した。第2回公判は来月18日から予定されている。

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2016年3月3日のニュース