「吐き出すように書いた」中村中、名曲「友達の詩」誕生秘話明かす

[ 2015年12月20日 06:32 ]

ニューアルバムやヒット曲の誕生秘話を語った中村中

 シンガー・ソングライターの中村中(30)が、自身をブレークに導き、07年のNHK紅白歌合戦でも歌った名曲「友達の詩」の誕生秘話を明かした。大阪市内でスポニチの取材に応じ、来年のデビュー10周年を前に、初めて自身で作った思い出の同曲を振り返った。

 叶わぬ恋への切ない思いを綴る「友達の詩」が生まれたのは、中学卒業間際。性同一性障害の悩みを打ち明ける友人もなく、好きな相手に告白もできず「寂しさやイライラを吐き出すように書いた」という。当時はブレザーの制服を着て“男子”を生きていた。

 学校に友達は少なかったが、路上ライブで出会う大人達がよき友人だった。30代のホストクラブで働く男性は、中村が歌う歌謡曲やフォークソングを気に入り親切にしてくれた。家出がちで泊まる場所のない中村に、「俺が店に行ってる間、俺の車でいれば?」と言ってくれた。厚意に甘え、男性の帰りを待ちながら車中で作ったのが同曲。「卒業後の自分はどうなっていくんだろう。何でこんな事してるんだろう」という不安や寂しさを吐露した。そのリアルで静かな叫びは6年後、世に広まり共感と大きな反響を呼んだ。

 11月に発売された最新アルバム「去年も、今年も、来年も、」でも、中村の真骨頂である“うまくいかない恋愛”を美しく艶やかに歌い上げた8曲が収録された。デビューから9年が経ち、「友や恋を失う経験も重ね、自信を持って元気に生きられるようになってるし、ちょっとやそっとじゃヘコまない。むしろ悲しい人を励ましてあげたい」と強く成長したことをアピール。「つまずいても何回でも立ち上がり生きて行かなくちゃ。そんな思いを恋愛というテーマを通せば、リアリティーを持って伝えられると思った」という。

 初めて「友達の詩」を書いた当時を思い出しながら作ったという、初心に帰るこん身の1作に自信をみせていた。

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