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“怪優”でんでん 芸名の由来は… 実は既婚者「もっと忙しく」

[ 2015年12月20日 10:00 ]

落語家のような軽妙さで話すでんでん
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でんでんインタビュー(下)

 ひょうひょうとした雰囲気の俳優でんでん(65)。人の良さそうな風貌で、身近にいそうなおじさんから笑顔まで不気味に見える連続殺人鬼までピッタリはまり、作品を見るたびに正体が分からなくなる。その経歴はお笑いからスタートし、30歳でテレビに初めて出演した。60歳を過ぎてから映画賞を初めて受賞した遅咲きの“怪優”が存在感を増している。

  風変わりな芸名は麻雀仲間が付けた愛称。麻雀中、殻にこもりm動きが遅い様子をでんでん虫に例えられ「お笑いスター誕生!!」出演の際に「でんでん」になった。「勝ち抜けると思わないし、どうせすぐなくなる名前だと思った。ピン芸で、カタツムリのように一国一城のあるじだからいいかなと思ったんです」

 その名を映画界にとどろかせたのは、11年の「冷たい熱帯魚」。一見にこやかな熱帯魚店経営者だが、金を搾取し平気で殺人を繰り返す豹変(ひょうへん)ぶりは観客の肝を凍らせ、映画賞を総なめ。「あれだけ出番があると面白いですよ。スポットライトを浴びないところに立ってることが多いから、ライトを当ててくれてカメラの焦点も合って、こんないい気持ちない。いろんなモデルを引っ張ってきて役を作るのも面白かったです」と自他共に納得の栄冠となった。

 同作の園子温監督(54)について「熱量が凄くて、彗星(すいせい)が飛んだ後に炎が尾を引くような感じ」と解説。他にも三池崇史監督(55)ら日本映画界をけん引する監督との仕事が続き「みんな弾丸小僧という印象。森田監督もそういうところがあったなあ」と懐かしんだ。

 私生活はあまり公になっていない。「結婚してます」と明かし「ガードマンをやっていた時に現場監督とインベーダーゲームをしに行った喫茶店で彼女がバイトしていて知り合ったんです」と夫人とのなれ初めを披露。一人娘もいる家庭人だが「あんまり家族のにおいがしないっていうのがいいよね」と多くを明かさず、ミステリアスな俳優像を貫いている。

 年明けにはNHKドラマ「逃げる女」の放送が始まり、複数の出演映画の公開も控える売れっ子。「もっと忙しくなりたい。自分が想像しないような仕事が来て、それがうまくできて、ちょっと注目を浴びれたらいいなと思っています」。人懐こい笑顔を見せながら、燃える野心をのぞかせた。

 ◆でんでん 本名緒方義博(おがた・よしひろ)。1950年(昭25)1月23日、福岡県出身の65歳。「冷たい熱帯魚」で毎日映画コンクール男優助演賞、日本アカデミー賞最優秀助演男優賞など受賞。最近の主な出演作は、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」、テレ朝「緊急取調室」、日テレ「ど根性ガエル」、映画は「母べえ」「ヒミズ」「極道大戦争」など。来年公開が控える出演映画は「信長協奏曲」「下衆の愛」。

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