五木ひろし34年ぶりブラジル公演 ポルトガル語で「アミーゴ」熱唱

[ 2015年11月23日 05:30 ]

歌いながら客席で現地のファンと握手をする五木ひろし

 歌手の五木ひろし(67)が21日(日本時間22日)、ブラジル・サンパウロのアニェンビー国際会議場でコンサートを行った。同国での公演は34年ぶり。日ブラジル外交関係樹立120周年記念事業の一環として開催した。

 総立ちのアンコールで迎えられると、ブラジルの国民的歌手ロベルト・カルロス(74)のヒット曲「アミーゴ」をオリジナルのポルトガル語の詞で歌唱した。34年前の公演で挑戦した歌だ。当時を覚えている人らが感激して泣きだし、ボルテージは最高潮に達した。

 全32曲のステージを締めくくると、拍手が鳴りやまず「皆さんの温かさに感動した。来てよかった。これが最後だと思って妻も娘も連れてきたけど、必ずまた来ます」と涙ながらに約束した。

 ブラジルを訪れるのは3度目。98年に「NHKのど自慢」を現地で収録しており、当時、連邦警察署長として番組の警備を担当した池田マリオ氏との「いつかまたコンサートをしよう」という約束を実現させた。

 公演は2部構成で、1部は「上を向いて歩こう」や「別れの一歩杉」などの日本の名曲をカバー。2部は「よこはま・たそがれ」や「千曲川」など自身のヒット曲を歌った。昼夜2公演で計5000人を動員。「日本の歌は世界に通用することを実感できた」と手応えを得た様子だ。

 公演に先立ち、サンパウロ市から名誉市民の称号を授与された。サッカー元ブラジル代表のスター、ペレ氏(75)も駆け付ける予定だったが体調不良のため実現せず、サインが入ったサントスのユニホームを贈られた。現地の注目度が高いステージを成功させた五木は「日本のいい文化を通じて、また友好関係を築いていけたら」と抱負を語った。

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