橋下氏“院政”も?タレント一本ならギャラ高騰か 過去年収3億円

[ 2015年11月23日 09:00 ]

政界引退を表明している大阪市の橋下徹市長

 来月の任期満了をもって政界引退を表明している大阪市の橋下徹市長に、テレビ各局から出演オファーが相次いでいることが22日、分かった。一方、任期満了に伴う大阪府知事、大阪市長のダブル選はこの日投開票され、現職の松井一郎氏が知事再選、元衆院議員の吉村洋文氏が市長初当選を果たし、政治団体・大阪維新の会が勝利。あらためて“橋下人気”健在を示した。

 大阪府知事、市長のダブル選で懸案の“ダブル勝利”をものにした橋下氏。大阪市内のホテルで行われた松井、吉村両氏の会見には姿を見せなかったが、関係者によると、隣室で「8年間ありがとう」と感謝を述べ、2人には「ここからがスタートで、新市長とよりよい大阪に向けて頑張って」と語ったという。

 その橋下氏は12月18日までの市長任期を全うし、一弁護士に戻ることを5月の大阪都構想の住民投票で敗北した際に宣言していたが、早ければ来春から“タレント弁護士”として、お茶の間に本格復帰する可能性が出てきた。

 橋下氏は98年に「橋下綜合法律事務所」を設立しているが、関西の法曹関係者は「有名になる前から、裁判所で(橋下氏を)ほとんど見かけたことがない」と指摘。以前から弁護士業と並行しつつ、タレント業に重点を置いて活動していたとみられる。

 来年の参院選出馬説も含め、政界復帰の噂も消えていない。橋下氏は今後は「新党おおさか維新の会の法律顧問になる」としており“院政”を敷くことも考えられる。最近では「私人になって何をやるか約束する必要はない。フリーハンド」とも語るようになった。前言を翻すことへの批判を恐れないのも橋下流だ。

 タレント業一本に絞った場合の収入はどうなるのか。橋下市長の年収は約1500万円。タレント時代の最高年収は「3億円」とも話しており、8年にわたり府知事、市長を勤めたことで箔(はく)が付いたことは間違いなく、ギャラが跳ね上がることになりそうだ。

 ▼放送プロデューサーデーブ・スペクター氏 今回は「大阪都構想」に対する2回目の住民投票という意味合いもあり、実現に向けて勢いづくだろう。みんながハッピーになるように、もう少し反対派に譲歩や妥協をすれば、よりいい街がつくれるのではないか。橋下市長が登場してから大阪がバイタリティーのある街として存在感を増した。ダブル選の結果には、そうしたことに対する府民や市民の感謝の気持ちがあると思う。あれだけの情熱とガッツにあふれた政治家はいないし、引退できるはずもない。今後は衆院選に出るのではないか。

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2015年11月23日のニュース