「びんびん」で共演の野村宏伸、快さんしのぶ「男として格好いい人」

[ 2015年11月16日 16:08 ]

野村宏伸

 俳優の野村宏伸(50)が、急死した俳優の阿藤快さんを悼んだ。16日、訃報を受け所属事務所を通じてコメントを発表。「お会いしたいなと思っていた矢先…」などと、突然の別れに無念さをにじませた。

 
 野村と阿藤さんはフジテレビのドラマ「教師びんびん物語」などで共演した。「萩原流行さんが4月に亡くなられ、今度は快さんまで亡くなったことに実感がなく、ただただ驚くばかりです。阿藤快さんとは『びんびんシリーズ』(ラジオびんびん物語・教師びんびん物語)にてご一緒させて頂きました。快さんに初めてお会いした時は、本当に怖そうな人だなと思っていましたが、実は心優しく、いつも現場を和ませるなど、すごく周りの方に気を遣う方でした。僕自身、初共演の際には初のテレビドラマ出演だったんですが、テレビの現場に慣れない不安だらけの僕がNGを出しても『大丈夫、大丈夫!まったく問題ないよ!』と言いながら笑って僕のミスを許してくれたり、僕の“榎本”という役柄に対する芝居を見ても『いいね!おもしろいよ!』と一番に褒めてくれたお陰で、芝居にも自信が持て、色々な迷いが吹っ切れたところもありました」。

 さらに「びんびんシリーズ以外にも、時代劇で京都の撮影所に入った時などは、僕をご飯に誘ってくれて、一見さんお断りのような老舗の京都独特のお店に連れて行っていただき、初めてプライベートで一緒にお酒を飲みました。その時には基本、僕と同じでシャイな方なので、多くは語らないのですが、色々と勉強させて頂いたことは今でもよく覚えています。僕もまだ若かったので、快さんのような器の大きい人が本当に男として格好いい人なんだなとつくづく感じ、それ以来意識的に振舞などを真似るようにしていました」と、その人柄にあこがれていたことも明かした。

 そして「最近僕も50歳になり、ふと快さんとお会いしたいなと思っていた矢先の訃報でした。今度はバラエティで共演したり、成長した自分とお酒を酌み交わしたりしたかったです。そんな願いも叶わずに本当に残念でなりません。心よりご冥福をお祈り申し上げます」と、故人をしのんだ。

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