山内ケンジ氏 岸田戯曲賞最年長受賞「人間ドックに行かなきゃ」

[ 2015年4月27日 21:20 ]

第59回岸田國士戯曲賞の授賞式に出席した山内ケンジ氏

 新人劇作家の登竜門とされ「演劇界の芥川賞」と呼ばれる第59回岸田國士戯曲賞(主催・白水社)の授賞式が27日、東京・神楽坂の日本出版クラブ会館で開かれ、最年長受賞の山内ケンジ氏(56)が出席。「老眼になっちゃいまして。コレステロールも高くて。次の公演が終わったら人間ドックに行かなきゃ」と笑いを誘った。正賞の時計、副賞の賞金20万円が贈られた。

 受賞作は、ある一夜のパーティーを舞台に2組の夫婦を中心に人間のグロテスクさをあぶり出す会話劇「トロワグロ」。山内氏がプロデュースするユニット「城山羊の会」の公演として、昨年11~12月に東京・下北沢のザ・スズナリで上演された。

 2月16日の選考会から2カ月。「きょう実感が湧きました。光栄です」と賞の重みを口に。TBCナオミや第一生命新選組などCMディレクターとして活躍し、2004年に演劇界に進出。「演劇を始めて、まだ10年。新人のつもりなので、これに甘んじることなく、これから新しいことにチャレンジしていきたいと思っています」と気を引き締めた。

 次回作は、城山羊の会「仲直りするために果物を」(5月29日~6月7日、東京芸術劇場シアターウエスト)が控える。

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2015年4月27日のニュース