今秋大阪で「平成中村座」開催　勘九郎「父が愛した地…楽しみ」

　大阪市内で今秋、歌舞伎公演「大坂の陣４００年記念　大阪平成中村座」の開催が決まり、東京・浅草の平成中村座で２７日、制作発表が開かれた。歌舞伎俳優の中村勘九郎は「父（故中村勘三郎さん）が愛した大阪の地で、しかも記念の年にお城の中に中村座を建てられ、役者冥利に尽きる。今から楽しみでしょうがない」と語った。

　公演は１０月２５日から１１月２６日まで、大阪城公園（大阪市中央区）の西の丸庭園内に建設予定の仮設劇場で行われる。演目は未定。勘九郎は「（大坂の陣に）ゆかりのものをやりたいと思う」と話した。

　大阪での中村座は５年ぶりで、２０１２年に勘三郎さんが死去して以降初めて。勘九郎の弟七之助は「前回の千秋楽の日に、父が大阪の友人に『俺が還暦になるときに大阪城、もう一回やるよ』と言ったそうです。生きていたら今年が父の還暦で、死してなお約束を守る父はすごいと思った」と語った。