岡田有希子さん他界から29年 ファンにとって命日は「特別な記念日」

[ 2015年4月9日 08:05 ]

1984年12月31日、「第26回日本レコード大賞」の最優秀新人賞を受賞した岡田有希子さん

 歌手岡田有希子さんが1986年に18歳で他界してから4月8日で29年。今でも命日には岡田さんが眠る愛知県の墓を多くのファンが訪れる。デビュー以来のファンで、毎年この日は墓参りを欠かさないという「プロアイドルヲタク」のブレーメン大島氏が岡田さんの輝きを語った。

 1984年にデビューを果たし、瞬く間にトップアイドルとなり、多くのファンを魅了してくれた岡田有希子。1986年4月8日に当時の所属事務所から投身自殺を図り、帰らぬ人になってしまった。活動期間は約2年と短期間だったが、トップアイドルの自殺ということで、当時の衝撃は半端ではなかった。

 その岡田有希子の命日となる4月8日には、多くのファンが黙祷を捧げている。今年も愛知県にある彼女が眠っているお墓には、悪天候にも関わらず、多くのファンが全国から集まり、亡くなった12時15分に黙祷が行われた。お墓には、たくさんの花や写真などが飾られて、それを見ながら感慨に耽るファンや無言で見つめるファンなどもいて、当時を振り返りながら在りし日の姿を思い浮かべ、お墓の前で手を合わせていた。

 私自身もデビューからずっとファンだったこともあり、今でもお墓に来ると当時のことが走馬灯のようによぎり、毎年この日を迎えるのが怖い気持ちでもある。逆に自分にとって最も大切な日でもあるので、いつの間にか4月8日は特別な記念日になってしまった。

 あれから29年の月日が経ったのだが、今でも岡田有希子という存在は、可憐で美しい絶対的な存在であり、自分にとって最高で最愛のアイドルである。このように私と同じ気持ちを持った仲間たちが、この日にここに集まり、懐かしい話しをしたり、当時を振り返る話をしたりするようになり、気が付けばファン同志の深い絆も生まれていた。今では私を含めた当時の若者は、中年と呼ばれるような年齢になってしまったが、今年に限らず来年、再来年と今後もずっと4月8日には、ファンにとって大切な日なので、これからもずっと私たちは同じ気持ちを持ちながら岡田有希子という存在を愛し続けることだろう。その気持ちに誇りを持って、人生の糧として頑張っていきたいと思う。(ブレーメン大島)

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2015年4月9日のニュース