バカリズム 本人役に難しさ「こんなイメージなんだ俺って…」

[ 2015年4月9日 09:00 ]

「容疑者は8人の人気芸人」に本人役で出演するバカリズム(C)フジテレビ

 シュールな芸風のお笑いにとどまらず、連続ドラマの脚本を担当しても異才を発揮しているお笑い芸人のバカリズム(39)が、芸人が本人役で事件の容疑者となる異色のサスペンス「容疑者は8人の人気芸人」(フジテレビ、18日後9・00)に出演する。

 容疑者たちと同じく本人役の「バナナマン」日村勇紀(42)の命が狙われる事件が発生。日村は1人で“秘密基地”から配信しているインターネット動画「日村ちゃんねる」で「大脱出シリーズ」第3弾に臨んでいたが、その身に突如、危険が迫る。日村の命は残り9時間30分。容疑者は、日村と直前までテレビ番組の収録で一緒だった人気芸人8人(宮迫博之、博多大吉、設楽統、バカリズム、伊達みきお、徳井義実、いとうあさこ、若林正恭)。犯人は誰なのか…。カンニング竹山(43)演じる黒田刑事が事件を追う。

 芸人が前面に押し出された作品ともなると、「ワチャワチャしているドラマなんだろうなと思われがち」(竹山)だが、バカリズムが台本を読んだ感想は「しっかりしたドラマ」。「あまり芸人さんがたくさんいるタイプのドラマをやったことはなかったので、どんな雰囲気なんだろうとは思いましたけど、撮影がすごく楽しみでした」と撮影に臨む時の気持ちを振り返った。

 昨年10月クールにはフジテレビ「素敵な選TAXI」で脚本を務め、助演でも存在感を示したが、今度は本人役を熱演。警察からの厳しい追及にも人を食ったような態度でやり過ごす様はまさにイメージそのままだが、本人役は「すごく難しい」と話す。

 「こんなイメージなんだ俺って…(笑)自分では言わないせりふとか、どうしようかな…って思ったりして」。本人役とは言っても、テレビに出ているバカリズムを想定した設定の役柄だけに、素の自分とはまた違う“バカリズム”を演じることに戸惑いもあったという。

 それでも「普段コントとかやっているので、お芝居に違和感はないかなって思いますけど。でも“本人役”ということで、別人格になる必要もないし、自然にしていよう!って撮影に臨んでいます」と手応えを口にしつつ、主要キャストの中で唯一本人以外の役を与えられた竹山については「難しいだろうな」と感想を口にした。

 「(他の芸人たちは)みんな“本人役”ですし。『あ、竹山さんだ!』って思いますよ。ドラマの中だけど『何言ってんの?竹山さんって』突っ込みたくなる(笑)」と、どうしても“演じている”竹山におかしさを感じてしまったのだとか。さらに「この世界の竹山さんは何しているんだろう?って。ドラマの中の刑事は“竹山さんみたいな刑事”というだけで“芸人としての竹山さん”はドラマの中でも実際いるってコトだと思うんですけど」と世界設定にまで考えをめぐらせて楽しげに笑った。

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