健さん遺作の「あなたへ」１４・０％　前回から倍増

映画「あなたへ」完成披露試写会で、ビートたけし（右）の話に耳を傾ける（左から）高倉健さんと田中裕子（１２年８月撮影）

　今月１０日に亡くなった俳優の高倉健さん（享年８３）を追悼して２３日にテレビ朝日で放送された遺作の「あなたへ」（後９・００～１１・１５）の平均視聴率が１４・０％（関東地区、ビデオリサーチ調べ）だったことが２５日、分かった。

　「あなたへ」は２０１２年８月に公開された遺作。高倉さんにとって０６年に「単騎、千里を走る。」以来６年ぶりとなる主演作品で、２０５本目の映画。降旗康男監督（８０）と組んだ２０本目の作品で、高倉さんは富山刑務所の指導技官役を演じた。

　今回の放送が地上波３回目となり、すべて「日曜洋画劇場」枠で放送された。初回は２０１３年の８月１８日で１４・４％を獲得。今年９月２８日の２度目の放送は７・４％としていた。高倉さんの訃報を受けて、関心が高まったことが数字にも反映された形となった。

　また、２１日にはフジテレビで「南極物語」（後７・５７～１０・５２）が放送されたが、こちらは９・２％だった。同時間帯には日本テレビで「千と千尋の神隠し」が放送されており、７回目の地上波放送で１９・６％の高い視聴率を記録したことも伸び悩んだ一因と考えられる。