ASKA容疑者自宅から砕いた“MDMA”…薬物常習か

[ 2014年5月20日 05:30 ]

取り調べを終え湾岸署に戻るASKA容疑者

 警視庁に覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで逮捕された「CHAGE and ASKA」のASKA(本名宮崎重明)容疑者(56)の東京都目黒区にある自宅から、合成麻薬MDMAを砕いたような白い粉末が見つかっていたことが19日、分かった。日常的に薬物を使っていた疑いがある。一方、所属レコード会社は同日、取り扱う全てのCD、映像商品を回収、出荷停止にすると発表した。

 捜査関係者によると、17日の家宅捜索で、自宅1階にある書斎の机の上で粉末を確認。近くの棚には、こうした粉末が付着したドライバーのような工具も見つかった。

 同日の捜索では、MDMAとみられる錠剤が90錠押収されている。ASKA容疑者の尿検査ではMDMAの陽性反応が出ており、警視庁組織犯罪対策5課は、自宅で日常的に薬物を使っていた疑いがあるとみて、同法違反(使用)の疑いでの立件も検討している。

 MDMAは強い幻覚や興奮作用を引き起こす。SEXで強い性的快感を得られるとされ、俗称は「エクスタシー」。一般的には錠剤のまま、経口服用されるケースが多いとされる。また、粉末にしたうえで、水などで溶かしたり、火であぶって使用することもあるという。

 ASKA容疑者はこの日、午前中から夕方まで取り調べに応じた。組対5課は、錠剤を砕いた意図について説明していないが、捜査関係者は「効果を強める狙いがあったか、または少しずつ使うためでは」と話す。

 ASKA容疑者の自宅からは、微量の覚せい剤が付着したとみられる小袋も見つかっている。一方で、同時に逮捕された知人の会社員栩内(とちない)香澄美容疑者(37)の港区にある自宅マンションからは違法薬物は見つかっていない。

 TBSの報道によると栩内容疑者は「ASKAが白い粉を持っているのは見た。でも、それが何かは知らなかった」と供述しているという。組対5課は、ASKA容疑者が栩内容疑者宅を訪れる際、目黒区の自宅からMDMAの粉末を少量ずつ持参していた可能性もあるとみて調べている。

 送検から一夜明けたASKA容疑者は朝食後、取り調べに応じた。落ち着いた様子で食事は普通に口にしたというが、容疑については組対5課によると、栩内容疑者とも依然として否認している。

 同課は、逮捕時に両容疑者から任意で提供を受けた毛髪数十本の鑑定を進めるとともに、近く家族やASKA容疑者の事務所関係者にも聴取を行う予定だ。

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