脇固めた俳優陣も魅力「朝ドラファン以外の興味引いた」

[ 2013年9月29日 08:07 ]

「あまちゃん」で主人公のアキを演じた能年玲奈

 NHK連続テレビ小説「あまちゃん」が28日の放送でフィナーレを迎え、さまざまな文化人も別れを惜しんだ。評論家のペリー荻野さんは主人公のアキに注目。「これほどヒロインが成長しない朝ドラも珍しい。それでいて震災にもまじめに向かい合い、笑いとのめりはりが利いていた」。

 演劇出身の荒川良々や古田新太ら脇を固めた俳優の顔触れも新鮮だったといい「従来の朝ドラファン以外の興味を引いたのではないか」と指摘した。

 80年代アイドルが物語を彩ったことについて、評論家の樋口尚文さんは「小泉今日子さんや薬師丸ひろ子さんらが出演し、アイドルを虚実ないまぜに描いた。リアルさにあふれていたところが視聴者に受け入れられたのでは」と振り返った。

 ▼桧山珠美さん(コラムニスト)アキの母や祖母などヒロイン以外が中心になる回も多く、まさに“全員野球”。近年、若年層を取り込もうとしたドラマが多かった中で、あらゆる世代を巻き込んだ。視聴者は家族で話題にできるような作品に飢えていたのではないか。マスコミも頻繁に取り上げ、視聴率以上の盛り上がりを体感させた。

続きを表示

2013年9月29日のニュース