大島監督の妻小山明子 最期みとった後に舞台稽古へ「濃密な時間過ごせた」

[ 2013年1月16日 06:00 ]

2006年、日本映画監督協会70周年パーティーに歴代理事長の紹介で小山明子夫人(右)に付きそわれて登壇した大島渚監督
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大島渚監督死去 

 大島監督の遺体は15日夜、藤沢市の自宅に無言の帰宅をした。

 献身的な介護をした女優の妻小山明子(77)ら家族は「人間らしく晩年を送ってもらう」ことにこだわり、延命治療を行わない緩和ケアを選択。呼吸が止まったり高熱を発したりと、何度も危機に直面したが、持ち前の体力で持ちこたえた。

 肺炎を患った昨年12月中旬には「あとちょっとでお正月。家族みんなそろうから頑張って」という小山の励ましに「はいっ」と生きる意欲を見せ、家族水入らずで新年を迎えたばかりだった。

 最期をみとった小山は、16日に東京芸術劇場で主演舞台「女のほむら」が初日を迎えるため、午後6時半から稽古に参加。終了後コメントを出し「彼の晩年に2人で濃密な時間を過ごせてありがたいと思いました」と回顧。「介護ではやるべきことは全てやりました。悔いはありません。これまで私が支えてあげたので、これからは彼が私のことをしっかり見守ってくれると思います」と心情を明かした。16日の舞台の終演後に会見を行う。

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