あゆ初の“USBメモリーアルバム”

[ 2009年2月13日 06:00 ]

 歌手の浜崎あゆみ(30)が、新アルバムをUSBメモリーに収録して発売することになった。デジタル配信が進みCD離れが加速する中、新たなパッケージ作品として企画。音楽業界で初の試みという。通常のCDと併せて3月25日に数量限定で発売される。

 USBメモリーはパソコンに端子を差し込んでデータの読み書きを行う補助記憶装置。これに新曲のデータを収録し、パソコンに取り込んで聴いてもらおうと企画した。インディーズで試みたアーティストはいたが、メジャーでは初めてだ。
 アルバム名は「NEXT LEVEL」で自身10作目のオリジナルアルバム。CDやDVD付き特典盤など4形態で販売され、USBメモリー版もその1つ。CDに収録される全13曲をはじめ、ミュージックビデオ6本と歌詞付きのブックレットが収められる。
 記憶容量は2GB(ギガバイト)。収録データの使用容量は0・8GBのため、残り1・2GBの容量は自由に使える。価格は6800円(税込み)。USBメモリーは通常4000~5000円前後で流通しており、“お買い得”な価格設定となった。CDケースとほぼ同サイズのケースに収められ、レコード店の店頭に陳列される。また、オリコンはUSBメモリーの売り上げもデータに加算するという。
 若者の多くはデジタル配信サイトなどで購入した曲やCDから取り込んだ曲をパソコンで管理。そのままパソコンで聴いたり、iPodに代表される音楽プレーヤーに音楽をコピーして聴く時代になった。浜崎は「音楽を聴くスタイルが日々変化する中、聴く側の立場になってこの商品を発売することを決めた」と説明した。
 音楽のデジタル管理が当たり前になる一方で、CD離れは加速。パッケージ作品にこだわってきた浜崎だけに「何か形に残したい」とこの企画を考案した。

続きを表示

2009年2月13日のニュース