田淵幸一&星野仙一流の阪神タイガース再建策「そういうところから球団の土台をつくったんだ」

[ 2024年4月13日 18:31 ]

2003年、阪神をリーグ優勝に導いた星野氏(左)と喜びを分かち合う田淵氏
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 通算474本塁打の田淵幸一氏(77)が、法大の後輩で阪神でもバッテリーを組んだ江本孟紀氏(76)の公式YouTubeに出演。盟友・星野仙一氏と取り組んだ古巣・阪神の立て直し策とは?

 2002年シーズンからチーフ打撃コーチとして星野監督とともに古巣・阪神の再建に取り組むことになった。

 阪神は4年連続最下位のまさに暗黒時代の真っ只中。

 田淵氏は星野氏にも内緒で打撃投手など裏方を集めて「グチがあったら何でも言ってくれ」と率直な意見を求めた。

 するとグチどころか「優勝したいです」「ビールかけがしたいです」と、勝利に飢えた言葉がどんどん出てきた。

 田淵氏は裏方の熱い気持ちを星野監督に伝え、待遇を改善することでやる気をさらに後押しした。

 星野監督は球団の事務職員も芦屋のフレンチレストランに招待し、もてなした。

 外国人選手の夫人、子供の誕生日にはかならずプレゼントを贈り、田淵氏も花粉症に悩む外国人選手に病院を紹介。田淵氏は「そういうグラウンドの外から球団の土台をつくった」と振り返った。

 その陰の努力が実を結ぶ。阪神は星野政権1年目に4位、そして2年目の2003年に18年ぶりのリーグ優勝を果たす。

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