【関西学生野球】同大が京大に先勝 エース野辺の緊急登板でサヨナラ機を封じる

[ 2024年4月13日 15:31 ]

関西学生野球春季リーグ第2節1回戦   同大7―5京大 ( 2024年4月13日    マイネットスタジアム皇子山 )

<京大・同大>4回、先制の適時打内野安打を放ちガッツポーズを決める同大・川久保(撮影・後藤 正志)
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 同大が何とか京大に先勝した。

 7回を終わって7―1と6点リードの展開。それでも花野巧監督は嫌な予感を感じていた。「エラー一つで1点取られたことで流れが変わってしまいましたね」8回裏の京大の攻撃は一、二塁に走者がいるもののすでに二死。ここで京大・4番庄倫太郎内野手(4年)の強烈な当たりを三塁・細江泰斗内野手(3年)が弾くエラーで1点を与えてしまう。そこからの3連打は予感の通りの失点につながって5―7に追い上げられた。
 
 9回、京大に無死満塁のサヨナラ機をつくられたところで花野監督は明日の第2戦先発を決めていた野辺慧哉(さとや)投手(2年)をマウンドに送った。

 「もう負けられない。野辺なら1点は取られても2点は取られない。これで明日の先発は白紙ですわ」と目先の1勝にこだわった。昨秋王者の関大に2連勝した京大はエースをつぎ込むにふさわしい相手だった。

 心意気は野辺にも伝わっていた。「満塁だから四球も出せない。乗りに乗っているチームだから1点与えたら分からなくなる」と緊急登板でもエンジン全開で投げた。3番・中井壮樹外野手(3年)を外角の変化球で空振り三振。4番・庄は外角の真っ直ぐで見逃し三振。5番・山本陶二外野手(3年)は一邪飛に打ち取った。

 「真っ直ぐは143キロが出ていたそうです。自己最速タイですね」と野辺。気合はボールに乗り移って京大の勢いを封じ込んだ。第2戦は予定通りの先発か、救援待機か…。勢いに乗る京大から勝ち点を奪うために連投を辞さない覚悟だ。

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