DeNA・度会 プロ初V撃!父がプレーしたヤクルト相手に3安打&美技 連敗ストップ貢献

[ 2024年4月13日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA3-1ヤクルト ( 2024年4月12日    横浜 )

<D・ヤ>ヒーローインタビューに答える度会(撮影・島崎 忠彦)
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 DeNA・度会は必死に左腕を伸ばした。フェンスに激突してもボールは離さなかった。4回2死一塁。頭上を襲う痛烈な打球を放ったのはヤクルト・青木だった。「僕が小さい時に青木さんと一緒に(神宮クラブハウスで)お風呂に入ったりしてたんです。敵チームの先輩ですけど、感慨深いものがありました」。公式戦初のヤクルト戦。ドラフト1位ルーキーは攻守に思う存分、暴れ回った。

 初回に三塁ベースを直撃する二塁打。3回の中前打に続き、1―1の4回2死三塁ではプロ初の決勝打となる勝ち越しの中前適時打を放った。3月30日の広島戦以来10試合ぶり、プロ2度目の3安打。「今日はトータルで(内容が)良かった」。本拠ハマスタでは打率・375。3連敗を止めたお立ち台で「野球って最高で~す!」と叫んで大きな拍手を浴びた。

 直近4試合は16打数2安打の打率・125。この日は午前9時30分に球場入りし、正午前から雨の中で早出特打を敢行した。1球ごとに「よっしゃあ!最高!」と大声を上げながら打ち続けた。「練習から状態が良かったし、自分の思い描く“最高”の打撃ができていたので。楽しくやるのが一番」と笑った。

 子供の頃に見慣れたユニホーム。ヤクルトは父・博文氏(現ヤクルトアカデミーコーチ)が15年間、プレーしたチーム。「こうやって戦えて、打てて、とても楽しかった」。試合前に青木、石川にあいさつすると「あんなに小さかった(度会)隆輝が…。同じ舞台に来られたね」と言われた。大きく成長した度会は、夢の舞台でこれからも輝き続ける。(鈴木 勝巳)

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