前橋育英・荒井監督 群馬県勢初のセンバツV祝福 進化続ける健大高崎の強さがモチベーションに

[ 2024年4月1日 05:00 ]

第96回選抜高等学校野球大会 第11日決勝   高崎健康福祉大高崎3―2報徳学園 ( 2024年3月31日    甲子園 )

前橋育英・荒井監督(撮影・柳内 遼平)
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 前橋育英(群馬)を率いて13年夏の甲子園を制した侍ジャパンU18のヘッドコーチを兼任する荒井直樹氏(59)が、ライバルの高崎健康福祉大高崎が成し遂げた群馬県勢初の選抜優勝を祝福した。

 春夏計8度の甲子園出場を果たしている前橋育英の荒井監督が、県勢初の選抜優勝を祝福した。高橋光成(現西武)を擁した13年夏の甲子園で県勢2度目の優勝に導いた名将は「秋よりさらに強くなっていますね。私たちも、“これが健大に通用するか”というモチベーションで夏を目指しています」とライバルの偉業を喜んだ。

 昨秋の群馬県大会では準決勝で激突し、前橋育英は4―11で敗れた。高崎健康福祉大高崎は先発で佐藤、リードを広げても3番手で石垣が救援登板した。実際にぶつかり合った経験から「佐藤はインステップで見づらいんですけどボールの力も出てきた。石垣は140キロ台後半と出力が高く非常に手ごわい。十分優勝の可能性はあると思っていました」と予期。荒井監督が2度出場した選抜では1勝2敗。春は投手力が勝敗の行方を大きく左右するだけに、同校の力を高く評価していた。

 高崎健康福祉大高崎は機動力で圧倒する「機動破壊」を武器に12年選抜で4強入り。群馬でも猛威を振るった革命的戦術に「衝撃的だった。足を封じるために守備力を上げよう、となった。常に我々、そして群馬の高校野球を高めてくれたチームだと思います」と賛辞を惜しまなかった。(柳内 遼平)

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