U18代表・小倉監督 3季連続で甲子園を制した関東勢、大阪桐蔭を“倒したい”中学生のマインドに変化

[ 2024年4月1日 05:00 ]

第96回選抜高等学校野球大会 第11日決勝   高崎健康福祉大高崎3―2報徳学園 ( 2024年3月31日    甲子園 )

小倉全由監督
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 U18日本代表の小倉全由監督(66)は、昨春の山梨学院、昨夏の慶応(神奈川)に続いて3季連続で甲子園を制した関東勢の復権について分析した。

 大阪桐蔭1強時代から、高校野球界の中心が関東へ移り始めている。昨春の山梨学院、昨夏の慶応に続き、3季連続で甲子園の頂点に立った関東勢。23年3月まで日大三(東京)を率いたU18日本代表の小倉監督は「大阪桐蔭と、両智弁(智弁和歌山と智弁学園)の関西2極化時代から、東のチームが大阪桐蔭を見るのではなく、しっかり自分のチームを見るようになった」と巻き返しを分析した。

 18年春から23年夏までの10大会(新型コロナの影響で春夏ともに中止となった20年を除く)で、仙台育英(宮城)が優勝した22年夏までは7季中6季が西日本の高校が頂点に立った。この間、大阪桐蔭の優勝は3度。しかし小倉監督は「“大阪桐蔭に入りたい”から、“大阪桐蔭を倒したい”という気持ちに変化している」と中学生のマインドの変化を指摘した。有望な中学生が全国に目を向け始め、「スカウトも熱心にやっている」と名を上げた山梨学院や高崎健康福祉大高崎が、最高の結果に結びつけた。

 中学生へのスカウト活動は、より活発化している。小倉監督は「素材のいい選手でも、高校で指導者がどこまで伸ばせるか。自分のチームの良さをしっかり出せるチームが、これからも勝っていくのでは」と見据えていた。(村井 樹)

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