健大高崎・赤堀佳敬コーチ 4月から磐田東の監督就任、夢は恩師と甲子園で対戦

[ 2024年4月1日 05:00 ]

第96回選抜高等学校野球大会 第11日決勝   高崎健康福祉大高崎3―2報徳学園 ( 2024年3月31日    甲子園 )

センバツ優勝に抱き合って喜ぶ高崎健康福祉大高崎・赤堀コーチ(中央)(撮影・後藤 大輝)
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 【百花らんまん】うっすら晴れ間がのぞいた空も涙で見えなかった。「言葉が出ないですよね。この子たちと野球ができて幸せでした」。4月から磐田東(静岡)の監督に就任する高崎健康福祉大高崎の赤堀佳敬コーチ(31)は、教え子たちの手で3度宙に舞うと、強い決意も胸に甲子園を後にした。

 19年に就任すると主にスカウトを任され、今チームには特に思い入れが強かった。1番・斎藤銀乃助(3年)は小6から追い続け、プロ注目の主将・箱山遥人(3年)は中1から熱心に勧誘した。「小さかった子たちがここまで来るとは…」と言葉を詰まらせた。
 決勝前の7分間が、最後のノック。手は震えていたが「勝ってくれと願うことしかできないのでね」と魂を込めて打ち続けた。試合中はアルプス席から見守り、優勝が決まると大号泣。グラウンドに下りると、箱山らと何度も抱き合った。

 「指導者としての恩師」と語るのが青柳監督と、17年から2年間副部長を務めた盛岡大付(岩手)の関口清治監督。「両監督とも31歳から監督になった。僕も明日(1日)で31歳。自分も監督としてこの地に戻ってくると決意してきました」と最後は聖地に深々と礼。次はライバルとして、甲子園で尊敬する恩師と戦うことが目標だ。(村井 樹)

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