西南大 9季ぶりV MVPの福島主将が喜び爆発「今まで一番のベストゲームだった」

[ 2023年5月25日 05:30 ]

九州六大学野球春季リーグ 優勝決定戦   西南大5―3北九大 ( 2023年5月24日    今津 )

<西南大・北九大>優勝を決めナインに胴上げされる西南大・東監督(撮影・岡田 丈靖)
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 8勝2敗同士の優勝決定戦が行われ、西南大が北九大を5―3で下し、9季ぶり7度目の優勝を飾った。2回に安川喬矢内野手(2年)の3ランが飛び出し逆転勝ち。MVPは主将の福島悠介内野手(4年)が獲得した。15年以来8年ぶりの「全日本大学選手権(6月5日開幕)」では初戦で天理大(阪神大学野球連盟)と対戦する。

 マウンド上に歓喜の人だかりがあっという間にできた。西南大8年ぶりの全国切符。MVPを獲得した福島主将は試合後にチームメートを集め「今まで一番のベストゲームだった」と喜びを爆発させた。

 勝った方が優勝の大一番。1点を追う2回に8番、安川の逆転3ランが大きかった。大学1号に「自分も打ってやる気持ちだった」と振り返った。3回、5回は犠飛でコツコツ追加点を挙げた。リーグ戦で5勝のエース茶屋野は9四死球ながらもバックが好守でもり立て、3失点完投と攻守がかみ合った。

 西南大はリーグ戦終盤に息切れするシーズンが多かった。「体力、気力の両方を上げないといけない」と東和樹監督。冬場の練習時間を5時間増やし、1日10時間のトレーニングでフィジカル面の強化などに取り組んだ。リーグ戦は2連敗スタート。それでもムードは悪くなく、主将は「5週目が一番強い状態として迎えられるように」と鼓舞してきた。優勝決定戦も含め9連勝で頂点にたどり着いた。

 今季のスローガンは「本気勢(がちぜい)」――。本気の集団という意味と、リーグ戦の勢いを重要にしていることをかけ合わせた言葉だ。全国大会はここまで勝利がない。「まずは1勝。一戦必勝で戦いたい」と福島。“本気”で取りに行く。(杉浦 友樹)

 ▼西南大・茶屋野洋輝投手(3失点完投も9四死球)大丈夫と言い聞かせていたが、疲れがあった。(全国大会へ)九州六大学の代表としてプライドを持って相手にぶつかっていきたい。

 ▽最終順位 (1)西南大8勝2敗(2)北九大8勝2敗(3)福岡大6勝4敗(4)久留米大3勝7敗(5)九国大3勝7敗(6)九大2勝8敗(4、5位は規定による)

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