松坂大輔氏 千賀のフォーク対策万全だったカブス打線

[ 2023年5月25日 02:37 ]

ナ・リーグ   カブス4ー2メッツ ( 2023年5月24日    シカゴ )

試合前のフィールドで対面した松坂氏と鈴木(撮影・杉浦大介通信員)
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 【平成の怪物が行く 松坂大輔の探球】前日は気温が30度近かったシカゴですが、この日は寒さと強風。千賀投手にとって難しいコンディションでした。そんな中で5回3失点。非常に粘って投げ抜いた印象です。

 4回は連続四球にボークで無死二、三塁とするも、崩れそうなところで後続を抑えて無失点。試合後には「どうにもならなかった。カットボールでごまかした」と言っていましたが、それも千賀投手の高い技術があればこそ、だと思います。メジャー1年目。アジャストする部分を増やし、経験を積めば積むほど状態はさらに上がっていくでしょう。

 カブス打線の打席での見送り方を見ると、「お化け」と称される千賀投手のフォーク対策をしっかりやっているな、と感じました。メジャー初対決だった鈴木選手も、2回の第1打席で8球目のフォークを見逃して四球。見極められた心の余裕が、2打席目に甘いフォークを仕留めた同点の二塁打につながったと思います。ファウルにもならずにフェンス直撃。打撃の状態の良さを示していました。(スポニチ本紙評論家)

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